見出し画像

偶然出会った大好きな絵本6冊(2)

僕たち親子は、寝る前の10分間、絵本を読む、という毎日の日課があります。
「幸せ絵本ブッククラブ」というサービスで、毎月、2冊の絵本が届くので、本屋では見向きもしなかった素晴らしい絵本に出会うことができました。
今回、そのサービスで出会った大好きな絵本6冊のうち、次の3冊を紹介します。

どろぼうがっこう

偕成社「どろぼう がっこう」かこさとし

ご存知、「からすのパン屋さん」の加古里子さんの絵本。

泥棒の学校では、先生が、生徒達に泥棒の宿題を出しますが、生徒達がとんちんかんな宿題をしてきます。

泥棒学校では、遠足に行きますが、そこに待ち受けていたのは・・・

悪そうな顔をした生徒達がたくさん出てきて、絵と展開がめちゃくちゃ面白いです。
そして、何よりも、このリズム感。

♫ ぬきあし さしあし しのびあし
どろぼうがっこうの えんそくだ それ! 

偕成社「どろぼう がっこう」かこさとし

PTAの1年生向けの本読みでは、この絵本を読むことにしました。

みんな笑ってくれるといいな~

偕成社「どろぼう がっこう」かこさとし

よあけ

福音館書店「よあけ」ユリー・シュルヴィッツ 瀬田貞二 訳

絵本というより、ポエムとアートの美しい本です。

おともなく、
しずまりかえって、
さむく しめっている。
みずうみのきのしたに
おじいさんとまごがもうふでねている。
つきが いわにてり、ときに このはをきらめかす。
やまがくろぐろとしずもる。

福音館書店「よあけ」ユリー・シュルヴィッツ 瀬田貞二 訳

おじいさんと孫が、夜明けの湖にボートを漕ぎ出すと、山と湖が・・・

風景描写がとても美しく、映画で見たような世界に連れて行ってくれます。

本読みがしやすいので、息子も、声に出して、よく読んでいます。
短くて静かな絵本なので、早く寝てもらいたいときにも、お勧めです。

福音館書店「よあけ」ユリー・シュルヴィッツ 瀬田貞二 訳

ロバのシルベスターとまほうの小石

評論社「ロバのシルベスターとまほうの小石」ウィリアム・スタイグ作 せたていじ 訳

最初に読んだときは、あまりの恐怖と家族愛のエンディングに、涙が流れました。

それほど、構成がとてもよくできている絵本です。

子どもロバのシルベスターは、まほうの小石を見つけて、みんなの願いごとを叶えようと帰りますが、ライオンと出くわし、とっさに自分を岩に変えてしまい、ロバに戻れなくなってしまいます。

シルベスターの両親は、息子が突然いなくなり、泣き暮らします。

シルベスターは、岩になって、春夏秋冬が過ぎゆきます。

自分も、子どもが迷子になったり、もう二度と会えないことを想像するとあまりの恐ろしさにぞっとします。

そんな追体験させながらも、最後は、親子の愛情で温かくなる絵本です。

評論社「ロバのシルベスターとまほうの小石」ウィリアム・スタイグ作 せたていじ 訳

以上、私が、子育て絵本ナビで偶然であった素敵な絵本6選でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?