【読んでないけど気になる新刊】『悪さをしない子は悪人になります』
明日、発売されるという新潮新書の新刊!
楽しみですねえ。
家庭裁判所の調査官だった著者が提唱する、独自の「悪理学」。
病理学をもじったんでしょうか?
世の中、「いいこちゃん」では生きていけません。
より正確には、いいこちゃんでも生きてはいけますが、生活環境が良好でないと、他人から良いように食い物にされたり、騙されたり、いじめられたり、さんざんな目に遭うおそれがあります。
いいこちゃんでも、すくすくと育っていけるということは、家庭が裕福で、親が子どもの教育やコミュニケーションにコミットする余裕があった証左ともいえますし、学校などの同級生も、他人をいじめたり陥れたりする発想すら持たないいいこちゃんが揃っている恵まれた環境で生きてきた事実を示しているかもしれません。
生まれつきルックスが恵まれていることも、いいこちゃんで生きていける条件のひとつといえそうです。
そうでなければ、周囲の悪意から身を守るために、悪意そのものを知っておき、心の片隅に意識して入れておく必要があるでしょう。
まるで、ウイルスから防衛するために、ウイルスの成分をワクチンとして体内へ取り込むかのように。
また、著者が家裁調査官の経歴を持つことも、内容の説得力を担保しているように思います。
家庭裁判所は、大きく分けて離婚や相続などの家族法系の案件か、少年犯罪や非行などを取り上げる刑事系の案件とがあります。
調査官は、どちらの案件にも関わり、裁判に先立って独自のリサーチを進めていきます。
裁判官よりも深く当事者に関わって、面談なども行うようですから、トラブルが解決する決め手を、担当の調査官の熱意や人柄が握ることもありそうです。
ただ、いい人を指名して選ぶことはできませんけどね。
親も調査官も。
何はともあれ、
『悪さをしない子は悪人になります』
おすすめです!
読んでないけど。
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