092:さよならメモリーズ
・色褪せることのないsupercellの名曲を題名に持ってきたがそれは語ることが恐れ多い程の名曲なのでいったん置いておいて、タイトルのようなことを言葉そのままの意味で思うことが最近多い。
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・自分は高校生や大学生の頃、かなり楽しい人生を歩んできた。
・友人に恵まれ、いろいろな遊びをし、たくさんの場所へ赴いた。
・1番幸せな時はいつだったかと問われたら、高校から大学の頃、と即答できる。
・社会人になってからも、その残り香はあった。
・旧友たちと遊ぶのはもちろんのこと、社会人になってからの新しい出会いにおいても人間関係には恵まれ、仲の良い友人というのはたくさんできた。
・一方で、会社員としての生活は最悪だと思っている。仕事のある時は、おれは何をしているのだ、と考えない日がない。
・それが故に、幸せの最盛期は大学生まで、と捉えている。今も仲良くしてくれる人達には感謝しているけれど。
・だから、そんな自分は追体験というか、全く同じ人生でも良いからまた学生時代に戻りたいとずっと思っていた。
・当たり前だが、そんなことは無理だ。
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・7分の2は楽しくても7分の5は牢屋に入れられた生活であるので、うだつの上がらない生活をしているな、と社会人になってからは常々思っていた。
・苦悩の末、試行錯誤し続けた結果、唯一情熱を注げることのできるものは創作活動だということに気づいた。
・創作活動は時の流れや他人の意思に左右されない、自分の中で楽しさが不変のまま続く、熱狂できるものだった。
・ただその熱狂のためには、どうしても時間を注がなくてはいけない。
・時間を注ぐこと自体はとても楽しいのだが、それは同時にほかで使っていた時間を削ることを意味する。
・最近はありがたい遊びのお誘いも断ることが増えた。
・連絡すら限られた人間としか取っていない。限った人間か。
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・あの頃は楽しかった。あの頃は充実していた。
・それはその思い出のまま、自分の宝物として今でも心の中にある。
・でもその思い出の延長線上には、もう何も無い。
・孤独な創作活動に打ち込むことが、今の自分を充足させる唯一の手段であった。
・創作活動に従事しないと、今の自分は満たされない。
・そのためにはあの楽しかった最高の思い出たちに、さよならをしなければならない。
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・昔聴いていた曲を夜流すと、感傷的な気分になる。
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