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資格試験の勉強 予備校か独学か?

夏から秋にかけて不動産、法律関係の資格試験の受験シーズン入っていきますね。
ここで、資格試験の勉強方法として、予備校に通って勉強すべきか?独学で勉強すべきか?という皆さんが悩む勉強スタイルについてメリットとデメリットを整理して考えていきましょう。

まずは、予備校に通うメリットから考えていきましょう。

最近は、通学制のみならずオンラインで学習コンテンツを提供する予備校が増えています。ここでは、通学制及びオンライン制を含めて「予備校に通う」と定義したいと思います。

予備校に通うメリット①「受験ノウハウを丁寧に教えてもらえること」

まず、予備校に通う最大のメリットとしては、「受験ノウハウを丁寧に教えてもらえること」が挙げられます。

各受験予備校は、受験生の合格率=商売の指標となりますので、受験ノウハウを効率的に受講者に提供することを日々考え尽くして教材や授業というコンテンツを提供しています。

この点、一から勉強を始める人にとっては、効率的に受験ノウハウを教えてもらえるため非常に効果的な勉強方法と言えます。

予備校に通うメリット②「ペースメーカーになること」

勉強に慣れていない人にとっては、予備校が提示するカリキュラムに則って学習を進めていけば、自分でスケジュール管理しなくとも学習ペースを構築していくことができます。

過去の経験値ストックに裏付けされた受験予備校のノウハウに基づいたスケジュールで管理してくれるため、ある意味「科学的」に管理してくれるというメリットがあります。

予備校に通うメリット③「相談できる講師がいる」

独学での学習を進めると、「あれっ、これってどういう意味?」という疑問に直面した場合、相談できる相手がいないため間違った解釈で学習を進めて行ってしまうという落とし穴に陥ってしまうことがあります。この点、予備校では、相談すれば疑問に答えてくれるという講師が存在するということは非常にメンタル的に有利に働くと言えるでしょう。

また、独学の学習では、今の自分の立ち位置を知ることがなかなか困難であり、殆どの資格試験が相対評価で合否が決まる中、自分の現在の立ち位置を客観的に知ることができるというメリットもあります。

以上を考えると、やはり予備校に通ったほうがよさそうですが、私は決してメリットばかりでないと考えます。次に予備校に通うデメリットについて考えてみましょう。裏を返せば、予備校に通うデメリットは、独学のメリットになります

予備校に通うデメリット① 「勉強したつもりになってしまう」

予備校が提供する講義スタイルは合格率を高めるという受験ノウハウに裏打ちされた科学的なものと雖も、一度講義を聞いただけで合格できる人は殆ど皆無と言っていいでしょう。

講義を受けた後に、それを消化していき長期記憶に定着していく独学こそが資格試験の一丁目の一番地と言えます。

この点、受験予備校に通っている=勉強しているという錯覚に陥ってしまうことが最大の予備校に通うデメリットと言えます。

意外にこのような傾向の人が多いのではないでしょうか?

予備校に通うデメリット② 「学習ペースが固定化してしまう」

予備校の提供するカリキュラムは、合格者の最大公約数を提供しており、必ずしも自分にとって最適な学習ペースと言えないということがデメリットとして挙げられます。

特に、長期記憶に定着させるため学習の回転数を上げるべき局面において、予備校の講座がペースメーカーどころか、阻害要因になり得るということも念頭に置いておくべきだと考えます。

このように、学習ペースは自分にとって効果的なものとは限らないと言えます。

予備校に通うデメリット③ 「おカネがかかる」

予備校に通うには、当然としてテキストを購入して独学するよりも、おカネがかかってしまいます。
ただ、私個人の意見としては、正直、おカネの面で予備校と独学を天秤にかけたとしても「誤差」と言えると考えます。

例えば、資格予備校に通うおカネが50万円であったとしましょう。この50万円の投下で試験に受かることができれば投資としては非常に効率的と言えます。難関資格の場合、資格なしと資格ありですと年収で数百万円の階差が生じることも十分考えられます。この50万円はたった一年程度で十分回収できてしまうので、講座の代金はデメリットと考えるべきでないと思います。

重要なのは、自分で勉強に投下する時間

以上が予備校に通うメリット・デメリットですが、やはり最も重要なのは、予備校に通おうが通うまいが、「自分自身で勉強に投下する時間」が合否を分ける最大の要素であると断言いたします。

例えば予備校に行って講義を受けた時間が10時間だとすると、それを消化するのに必要な時間は90時間必要だとすれば、予備校に通うべきか、完全独学とすべきかという議論は、時間という観点から言えば議論する意味があまりないと言えます。

そういう意味では、予備校+独学、完全独学も大差なく、単なる小さな一つの選択。

結論を言えば、独学する時間を如何に確保するかがどの資格試験でも最も重要だということです。

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