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「晴れの日も雨の日も」 #122 silent#10

イケメン目黒蓮と川口春奈が主役の大人気恋愛ドラマsilent。
昨晩夕食時に、娘が前日に録画していた第10回を見るというので、つきあわされた。
こちとら恋愛は卒業した身だ。ほとんど興味がなかった。
が、コーチングの学びを通じて私が最近考えていることに通底するめちゃめちゃ深い内容が出てきてびっくりした。大変心が動いたので、緊急記事にすることにした。
週2回平日ほぼ隔投稿にしてから臨時投稿はしないことにしていたのだが、禁破りだ。それぐらい私にはインパクトがあった。

紬(川口)と聴覚障害の想(目黒)の恋物語で、この#10では、音のある世界にいる人間と音を失った人間がわかりあえるのか、ということが扱われていた。

まず、想が紬にじゃれるシーンから始まる。
紬は笑いながらやめてというのだが、手がふさがっており、手話ができない。紬の声が聞こえない想は、言いようのない寂しさを感じる。
想は、二人のいる世界の違いをどうやっても乗り越えられないミゾのように感じたのだ。

次は鈴鹿央士扮する湊斗と想とのシーン。
湊斗はケータイの文字メッセージで、「耳が聞こえなくなった以外は何も変わっていない」と想に告げるのだが、想は「その変化が大きすぎる」と答える。
湊斗は想を励ます思いで言ったのだが、フツーに耳が聞こえる湊斗には想の苦しみが我が事としてピンと来ていないと見えた。湊斗は自分の側からしか見ておらず、想の側に立って想のツラさに寄り添うという感じが見えない。

最後は、想と紬のシーン。
好きな紬の声が聞こえなくなってツライという想に対し、紬は手話で話ができると答える。
紬としては精一杯の答えなのだが、でも、想のツラさは少しも癒やされない。これも上記湊斗同様、想のツラさを受け止めるという姿勢ではない。

いや、私は湊斗や紬が悪いと言いたいのではない。
ツラさを抱えている想を励まそうとか、昔と変わってないよ、昔のようにつながろうよという二人の気持ちは、それはそれで自然で、よく理解できる。ただ、それは想の求めているものではなく、想には届かないということだ。
音のある側ではなく、音のない世界にいる想の側に立って、想のツラさ・悲しみ・さびしさ・その他諸々を想の目線で受け止める。今、想に届くものがあるとすれば、そういうことだけだ。

相手の側に立ってモノを見る。
相手の話を、存在を、そのまま丸ごと受け止める。
そんなことをしょっちゅう考えている私は、前のめりになってテレビに釘付けになっていた。で、終わってから同じように集中して見ていた娘と少し会話した。

私 想と紬はうまくいかんかったなあ。
娘 うん
私 なんでうまくいかんかったと思う?
娘 わからん
私 (おまえも恋愛中の身やろ、もっと真剣に考えんかい)
  もしおまえやったらどうする?
娘 さあ。どうしたらええのん?
私 こっちの気持ちを言うんじゃなくて、想のツラさをそのまま
  受け止めてあげるんや。
娘 へえ、そうなん?
私 (おまえには100万年早いな)
娘 湊斗はええかっこしてるだけで、あかんと思うで
私 (そんな話してるんとちゃうわ)

また、手話教室講師役の風間俊介が、言葉の意味を理解することと相手の思いをわかるということは違う、伝えたいとか受け取ろうとかという気持ちがあるかどうかだ、と言う場面もあった。
いやいや、こんなところでこんな勉強させてもらえるなんて。ナメたらあかんわsilent。来週が最終回だという。また見よーっと。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
コーチングのご相談などご連絡等はこちらに→nagaib61s83@gmail.com

<予告>
#123 凹んだ時
#124 娘へ
#125 目線はダイジョーブ?

(続く)

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