見出し画像

「晴れの日も雨の日も」#69 妄想(臨時投稿)

私にはひどい妄想癖がある。
自分の中でどんどん勝手な想念が膨らんでいく。
ああなったらいいなあ、こうなったらいいなあ。
夢を描くのは悪いことではないが、度を超すと妄想になる。

たとえば。

私のこれからのライフワークであるコーチングについて、最近少しづつ技量の向上を感じる。相手からの評判も悪くない。活動の具体化も、徐々にだが進んでいる。
さらに「人」とか「人との関係」についてこの先も学んでいこうという学びの同志ができそうな気配だ。こうした仲間がどんどん増え、「学びの道場ながいファミリー」ができるかもしれない?なんかオモロイやんか。
そういえば、大学を卒業する際、水泳部の同期と「いずれ学校を創ろう!教師はオレがやる。資金集めは銀行に就職するアンタが担当。ゼネコンに行くあんたは校舎を建設してくれ」なんて、バカ話をしていたが、なんか、それに近づいている感じ?ワクワクするなあ。

→まず、目の前のクライアント一人一人としっかり向き合いなさい。
夢みたいなことを言ってないで、今ここでやるべきこと・できることに集中しなさい。


あるいは。

町を行く仲睦まじいカップルたち。オレと細君も40年ほど前はそうだった。もっとデレデレイチャイチャしていたかもしれない。23歳の頃。
あの頃はキラキラしてたなあ。甘く切ない日々。ときめく心。
もう1回あんな感じに戻れないものかしら?

→どうやっても時計の針は戻せません。
二人で積み重ねてきた40年の時間を愛おしみなさい。


もしくは。

長男(第2子)も結婚して幸せで落ち着いた暮らしをし始めた。第3子や第4子も自分の将来についていろいろ思うことがあるようだ。子供たちもそれぞれ巣立ちはじめているらしい。みんな、どこで誰と暮らすんやろ。オレんちからそう遠くないところにみんな住んで、ちょくちょく集まってBBQしたりビニールプールに孫を入れたりして賑やかで楽しい老後がおくれたらいいなあ?

→それぞれの子の人生はそれぞれの子のもの。あんたがごちゃごちゃ考えるもんとちゃいます!


さらには。

週末に実家の老母の様子を見に行くことにしている。ついでに近隣を散策することも。町並みは昔と大きくは変わっていない。中学高校の多感な頃に想いがすぐフラッシュバックする。
そういえば、ここが中学の時好きだったあのこの家だったなあ。
ひょっとしてその街角曲がればバッタリ会ったりしないかしら?もし会ったらなんて言おう?

→その子はとうの昔に引っ越しました。
ダイジョーブ。会うことはありません。ご心配なく。


ひどくなると。

ここまで十分オモロイ人生やった。思い残すこともない。一方、老母(94歳・ほぼ寝たきり)を見てると、老化・ボケの一途を辿るツラさが身に染みる。信号待ちの時に鉄骨が上から音もなく落ちてきて、そのまま一気に昇天できんかな?痛みも恐怖も気づかぬままに。

→あんたの寿命はあんたが決めたらいけません。生あるうちは日々一生懸命生きなさい。


などなど。ここにあげたのは、これでも皆さんに開陳できるレベルのものだけ。実際にはとてもじゃないが人様にお見せできない妄想がいっぱいある。おまけにそんなヤツの方が心の中に根強くはびこっている。
ホンマ、ビョーキちゃうか。

どこかのオッちゃんは「no 妄想 no life」という言葉をSNSで吐いていた。超越しとるなあ。ある意味尊敬する。チキンハートの私はなかなかそこまで割り切れない。
私は、妄想との決別はなかなか難しくとも、「頭おかしいんちゃうか」は何とか避けたい。そのための処方箋はわかっている。「今ここ」に集中することだ。現実をしっかり直視し、受け止める。今できること・やるべきことに全力で取り組む。この基本を大事に、精進を続けて行きたい。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

<予告>
#70   全ては必然
#71  2022年7月31日 完全卒業そしてTake off
#72  心はいずこに
#73  先憂後楽とは言うけれど
#74   眠れない夜

(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?