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「晴れの日も雨の日も」 #73 剣山登山記

退職Xデーの前日7月28日に、突然の息子夫婦からのお誘いで剣山に登りに行った。退職に向けた業務等々ほったらかして。なんとまあ大胆な。ええんかいな。大丈夫かいな。ええねん。めっちゃオモロかったし。

剣山。徳島県に位置する日本百名山の一つ。標高1,955m。立派な山である。近所の山歩きは慣れっこだが、剣山のような本格的な登山は初めてだ。途中ガスがかかって、有名な次郎笈への絶景はやや視界が悪かったりしたが、総じて素晴らしい景色を楽しみ、改めて登山の楽しさを知った。帰路では、息子が退職記念として登山用のズボンを買ってくれた。これから本格的にハマりそうな予感がしている。

剣山から次郎笈へ ガスが無ければ無双の絶景

往復車中含め15時間息子夫婦とノンストップ会話だ。大体が昔話とか他愛もない話が中心なのだが、次から次の話題の中に、いくつかキラリと光るものがあった。道中、彼らも「これでnote3つぐらい書けるんちゃう?」なんて言うもんだから、最低一つは投稿しておかないと具合が悪かろう。

トピックスその1.息子新妻の強烈なダジャレ力;
息子夫婦は3月に結婚したばかりで、私と彼女のつきあいはまだ日が浅い。彼女はこの日ついにダジャレマスターのベールを脱いだ。私も子供たちが小さい頃は車中ダジャレ大会をよくやったり、今またケンちゃん師匠等からダジャレ力を学んでいる途上だが、私の実力は基本的には「ふとんが吹っ飛んだ」程度の初歩的レベルだ。この日は、ツワモノの新妻に一矢報いるべく、私も戦闘能力を最大限に上げて取り組んだ。
「隊長、体調はどうですか」「あったいちょう の木」とか
「こっちの道は遊歩道やって」「ゆうほど のことないなあ」などなど。
私が一つ返す間に彼女は連発したりして、あえなく惨敗を喫した。
この間息子は「学校で受けるダジャレは、トイレに行っといれ、かなあ」という程度だった。頑張れ息子よ。

その2.学級新聞等のお便りに時候の挨拶はいるのか議論:
「いつ何があった、が保護者の知りたいことやろ?いきなり本題でええやん。盛夏の候、みたいなんっているん?」というのが息子の意見。でも、学校では時候の挨拶を入れるよう指導されるという。
「プロポーズする時に朝会っていきなり結婚してくれ、って言わんやろ?」
「そら言わん」
「相手との間合いをとったり、雰囲気を作っていくことは大事やろ?一番一般的で誰に対しても間違いがないのが時候の挨拶」
「なるほど、そういうことか」
「と考えると、別に暑いとか寒いとか、だけじゃなくてもなんかありそうやろ?」
「あるある!」
なんかおまえとこんな会話できるようになるって嬉しいなあ。

その3.You Tube情報の取捨選択:
子供たちがめっちゃYou Tubeを見てるという。見るなとは言わんけど、それを鵜呑みにしたり、それが全て正しいことのように思う子供が大勢いて、自分の判断とか、判断をするための経験が大事やで、という指導をしていると。ふむふむ。おうとるぞ。

その4.意地っ張りや負けず嫌いは損か得か議論:
なんでこんなしんどい思いをして山に登るんやろ、という話からこのテーマに発展。自分はどっちなのか、ということも点検。
結果、損か得かは人ではなく自分が決めるもの。また、ある程度の意地っ張り・負けず嫌いは良いが、度を越すとよくない、という結論に。同感。

その5.コーチングとは;
話題も尽きた帰りの車中は、私の今度の仕事、コーチングって何?という話に。で、この二人(共に小学校教員)を相手にお試しミニミニコーチングを実施。息子の0ポイントの思いを確認したり、なかなか有意義な時間であった。二人に「お、このオヤジ、アホかと思とったら意外とヤルぞ」とちょっと思わせたかな???

その6.共有の重要性:
ガスの影響で途中ジブリの映画のような景色も。3人で「きゃー、スゴイ、見て見て!」なんて言いながら歩く。
やっぱり誰と何を見てどんな思いを共有するのかってめっちゃ大事と再確認。ネットではなく、リアルの今この時がめっちゃ大事であることも再確認。
人はこのために生きていると言っても過言ではないかも。
普段の私は歩いたりバイク(自転車)に乗ったり単独行動が多い。孤独への耐性は強いほうだと自認しているが、あらためて「共有」ということについて当たり前で新鮮な発見が多々あった。このその6が一番心に残ったかな。

ガスが流れ、晴れ間と交錯し幻想的な景色に。写真はちょっとヘタですいません。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之
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(続く)

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