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オリオン #14

アルコサイトという大阪のバンドの『オリオン』という曲です。初めて聴いたのは府中FRIGHTでPOETASTERとの対バンだったかな?初演奏で音源すら配信されてなかったけど、初聴きから衝撃的だった。

繊細なのに力強くどこまでも届きそうな声。魅力的だ。彼らの曲のおかげで、また生きる理由が増えたよ。

『思い出に変わるまで』このアルバムめっちゃいいのよ。名曲『墓場で持って行くわ』も入ってるよ。なんか知らないけど間違えて2枚買って友達あげたのは覚えてる。結果としては布教活動になったのでいいです。


いつかこんな夜のことを 
懐かしいなんて言うんだろうか

アルコサイト『オリオン』から引用

前回の記事はこちら

前回の手紙をもらった夜からも関係は続いています。

本当に一か月経ってないの?ってくらい色んなことを話したと思う。

現在のこと、過去のこと、未来のことたくさん話した。

それでも昨日君に話した強盗にあった話とかまだ出てくる。自分の中では時間が経ちすぎて大したことじゃなくても君とっては面白い話なんだなって改めて思ったよ。(また別で強盗の件について書きます)

お互い忙しい(自分はそうでもないか)時間の合間に連絡を取っている。たわいもない話をしている。知り合った当初よりもかなりカジュアルな会話ができるようになった。会話の内容の振り幅が大きすぎて書けない内容ばかりだ。

何してた?何食べた?なんて友達みたいに普通の会話をすることもあるし、お互い寂しさを埋めるように求めるときもある。今まででは考えられないし、今でも不思議な感覚。

衝動的に感情を表にあまり出してこなかった自分は受け入れることは合っても受け入れてもらおう。理解してもらおう。なんて思えなかったし、どうせ理解できないから言わない方がいいってずっと思ってる。

もういいよってくらい。「嫌うことはないけど、嫌いにならないで」って言ってしまってごめんねと思う。もう少し時間はかかる、見守っててね。


僕の性格が形成されたのは幼少期からなのかな?

4歳年上の兄がいて、友達も多くて自然と人が集まる人。
彼女が出来たら急にすべてのことに頑張って活力が沸いて、友達よりも彼女を優先にする人だと思う。結婚、結婚式もして離婚も再婚も出産と色んなことを経験している。

初婚の時は、イタリアンレストランのバイトで出会って、将来の夢が料理人とピアノの先生で、二人の夢の延長戦で二人でピアノが弾ける飲食店もやろうみたいなこと言ってたかなぁ。

当時、18,19くらいだった自分はすごい感動したなぁ。そんな映画みたいな夢あるんだーって。あこがれた。でも実際は長く続かなかった。

就職、結婚、出産、育児、家族の体調不良など二人の夢をかなえるには、乗り越えなきゃいけいない壁が多すぎて、大事だったものが二人の夢から、家庭を守ることになって距離は開いていったんだと思う。

きっと奥さんは、夢を追っている兄が好きだった。私の夢を一緒に叶えよう。二人なら乗り越えられると思ってた。でも、お互いの大事なものが少しづつ変わって行った。

結婚して5年後かな。離婚して実家帰ってきた。1匹の黒いトイプードルと傷ついた兄が一人。休みの前の日は飲み歩いて帰ってこないか、館山の海によく行ってたな。そのあと運命的な出会いがあったのか保育士の奥さんと出会って今は二人の子供もいる。


そんな兄と対照的な自分。昔から変わらず、人の顔色を窺っていた。

幼少期からも人と遊ぶのも好きだったけど、一人でレゴしたり、パズルしたり、ゲームしたりするのが好きだった。家にいても、あぁ、居たんだって言われるくらい静かだったと思う。あと繊細でとてもよく泣いていた。

初めて家に彼女を連れて行った時も、初めて親に紹介した時も、○○がいいっていう子だから、すごい素直で良い子だねってくらい。わかりやすく素直な子を好きになっていたことに今気づいた。

たくさん言わなくて良いことを言って傷つけたこともあると思う。

好きな人がいても好きと言えない。嫌われるくらいなら、好きのまま終わりたいと臆病だった。そんな自分でも何人か心を開いた人がいる。

”この人なら自分のことを受け入れてもらえそう”

相手を知れば知るほど、自己開示をすることができなくて相手が言ってほしいこと、求めていることをしてしまう。本当の自分を見せることは受け入れることより難しいなぁなんて思ってた。

数年以上恋愛していなかったし、今でも自分が信じられない。


今までの感覚とは、やはり少し違う。
初めて話した時から、昔から知っているような安心感。


時間が早く経って欲しいけど、欲しくないな。


君のわがままな一面をみたいし僕のわがままな一面も見てほしい。

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