バウムクーヘン #9
フジファブリック『CRONICLE』と言うアルバムから『バウムクーヘン』彼らの中で1番好きな曲を挙げてくださいとしたら、僕はこの曲です。
あなたを構成する10曲とかそういうテーマでくくるとしたら確実に入ります。
1番は、その時によって違うんだよな。みんなそうでしょ??
独りだった夜に理解してくれるのは彼の曲しかいなかった。今だけかもしれないけど、自分の心の中を見せてもいいかなと言う人ができた。
というより見せないと君の前ではいられないし、知ってもらいたいとも思う。
君も僕の好きな曲を好きだったらいいな。
前回の記事は
映画を一緒に観た
今泉力哉監督の『猫は逃げた』
仲良くなったきっかけの『街の上で』という監督の作品だ。
彼女が観たいと言っていたので断る理由はなく僕は予備情報は全くなくフラットな気持ちで観た。
ちなみに感想というか簡単なレビューはfillmarksに書いたのでそちらへどうぞ↓
全然好みじゃない映画だったらどうしよう。と不安はあったが流石監督の作品。
日常の切り取り方が本当に上手い。実話のような話とあからさまなフィクションのバランスが絶妙だ。
役者のチョイスも決して有名な人達ではないので、イメージもなく本当彼らの生活を覗き観ているような感覚で視聴していた。
それよりも視聴環境が初めての状況でドキドキした。
性描写などが思ったよりあった。
こんな時どんな顔してればいいんだろうと思っていたし、言葉を発したいけどここで発したら笑ったら、嫌われるんじゃないかなんて思ってた。
先に彼女が「嫌な予感する」といって先に予防線を張っていた数秒後のこと
重なる男女の映像と響き渡る愛情のぶつかり合いの音声
親と映画やドラマを観ていた時におせっせのシーンが流れるあの感覚に似ていた。
き、き、気まずい
笑ってごまかしたが、僕は少し深く息を吸ったのがバレた。後々恥ずかしかった。
映画の内容をリアルタイムでは感想を言わずにお互いなるべく黙った。
おわったら感想言い合おうとだけ約束した。
友達と映画を観ても温度感が違うと全然その後楽しくない。だったら1人で観た方が楽しいし、観た後のなんとも言えない感情を誰かに共有したいと僕は思う。
「あのシーン観て君はなんて思った?」「僕はこうなんだけど」「監督のこだわりはあそこだよね」なんて会話に憧れていた。
全部彼女がそれをほぼ全部してくれた
そういうのが好きと言ったことない。
君は何者なんだい?
全然違う人間なのにひどく似ている
僕の心の中が見えるのかい?
その日の夜も彼女が寝るまで通話した
続く
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