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楽しく健康でいるために、酵素の力を借りる・長浜の森からできたグラノーラ|近江バジル協会・寺本悦子さん


「自分たちの手でできることで、楽しみながら健康になっていきたい」

滋賀県最高峰の伊吹山からせせらぎの流れる、長浜市新庄馬場町。豊かな水を使ってバジルなどの作物を自分たちで栽培し、身近な食べ物から得られる「酵素」で健康になろうと活動している団体があります。一般社団法人近江バジル協会です。

身体の内側から元気になるための商品開発と販売、酵素ドリンクに関連する教室の開催を手がけ、約300人(2020年現在)が会員登録している近江バジル協会。何よりも「自分たちが楽しい」と好奇心を原動力に、7年以上活動を続けています。

今回は最近誕生した新商品と、近江バジル協会の原点にある思いについて、代表理事の寺本悦子さんにうかがいました。

──  最近はどんな商品をつくっていらっしゃるんですか?

無題

ちょうど、グラノーラを開発したんです。材料には、私たちが活動している長浜市産まれのものを多く使用しています。おいしく食べられて、身体の内側から健康でいられる内容を考えました。自然の恵みをいただいているので、季節に合わせて少しずつ材料を変える予定です。

──  どうしてグラノーラにしたんですか?

きっかけは、教室で酵素ドリンクの作り方をお伝えした生徒さんに「漬けていた果物が、家で余っている」と言われたこと。酵素ドリンクを作るために果物を漬けておくのですが、ドリンクを飲み終わった後の果物をどう活用するか、私たちも考えてみたんです。

そこで思いついたのが、酵素が減った実も食べられるグラノーラ。それで試しに作ってみたら、オフィスに勤務している方のランチとして好評で。本格的に商品化してみました。

──  グラノーラをつくるおもしろさは、どんなところにあるのでしょうか。

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思いつく材料がたくさんあるので、組み合わせやバランスを考えながら試行錯誤するのがおもしろいですね。今回は栃の実などの長浜の森でとれた材料を使ったので、森で育まれた風味や食感を活かせるよう工夫して、「長浜の森から生まれたグラノーラ」と名付けました。

──  グラノーラをどんな方に届けていきたいですか?

お試し販売をしてみて、グラノーラなら健康に気持ちを向ける余裕がない方にも暮らしに取り入れていただけるんだな、と気づきました。若い世代の健康を応援していけたら嬉しいです。

自然の恵みを受けた酵素を生活に取り入れる

──  グラノーラだけでなく他の商品も手がけているとのことですが、そもそも団体名に入っている「近江バジル」とはどんなものでしょうか?

無題

「近江バジル」とは、伊吹山の近くで採取できる薬草の一種、マンジェリコンのことです。もともと健康に興味があって複数の酵素教室に参加したとき、他の野菜や薬草よりも身体を健康にする成分を多く含むマンジェリコンを知りました。

マンジェリコンなら発酵させて酵素ドリンクにしても飲みやすいですし、自分たちの畑で栽培できます。マンジェリコンから健康になっていきたいなと思い、「近江バジル」と名付けました。

──  では、近江バジルのみを使った酵素ドリンクを手がけているんですか?

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写真:一般社団法人近江バジル協会 代表理事の寺本悦子さん

近江バジルから協会の活動を始めたのですが、勉強していくと、他の植物を使っても酵素ドリンクを作れると知りました。ものは試しと思い、野菜や果物などの身近な植物を発酵させてみたら、他の植物でも酵素ドリンクを作れるとわかったんです。

それなら味の好みやアレルギーに合わせて楽しんでいただきたいなと思って種類を増やしていくうちに、気づいたらドリンクが100種類近くなりました。身近な食べ物で酵素ドリンクを作っていただけるので、教室で作り方をお伝えすると、ご自宅で試してくださる方も多いんですよ。

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写真:ぶどう、トマト、生姜など、さまざまな種類を用意。各家庭で使いやすいようにサイズを複数に展開しながら販売している

──  近江バジル協会では教室も開催しているんですね。

そうなんです。一言で「酵素」と言ってもわかりにくいので、酵素の効果や日常への取り入れ方をお伝えする教室と、酵素ドリンクなどの販売の2つが、私たちの活動の中心です。私も常に勉強中なので、みなさんと一緒に楽しみながら健康を目指していきたいと思います。

食べることを楽しみながら健康になりたい

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写真:近江バジル協会の事務所で発酵させているドリンク。寺本さんいわく、そのまま飲むだけでなく、ヨーグルトにかけてもおいしいのだそう

──  健康を目指そうと思ったきっかけはありますか?

2つあって、1つは孫のアレルギーです。もともと体内に入れるものに興味があり、子どもたちの食べものには気を遣ってきました。でも子どもたちから産まれた孫にはみんなアレルギーがあって、「こんなに健康に気を遣ってきたのに」とショックを受けたんです。

しかし健康について勉強してみると、口に入るものだけでなく環境も健康に影響するので、自分の身体に作用するもの全てをコントロールできないと知りました。外食やコンビニ弁当を楽しむ日もありますよね。

それなら、体内に入るものをコントロールするのではなく、体内に入った悪影響のある成分と戦ってくれる酵素を取り入れるほうが有効なんだな、と学んだのが1つ目のきっかけです。

──  もう1つのきっかけは何でしょうか。

私がダイエットしたときの経験です。かつて4ヶ月で18kg落としたとき、無理なダイエットをしたせいで体重が落ちてもウエストが変わりませんでした。しかも、髪が抜けたりシワが増えたりする副作用が5年も悩まされたんです。

でも、もともと私は食べるのが大好き。バジル協会で仕事していても、私が一番に「お腹空いたー!」って言っちゃいます(笑)。結局ダイエットしても健康になれなかったから、それなら食べることを楽しみながら健康でいられる方法を考えたときに、酵素がぴったりだなと思ったんです。

酵素なら、いつもどおり食事をしながら健康になれます。次はこのドリンクを使った料理をしてみたくて。大好きな食べることとバジル協会の活動がつながっているおかげで、やりたいことがどんどん思いつくので、これからも楽しみながら活動していきたいです。

長浜の森から生まれたグラノーラ 多くの人に届ける為にクラウドファンディングをスタートしました!ぜひ、ご一読下さい。


公式サイト:近江バジル協会
取材・文・写真/菊池百合子

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