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プロセカで知った、ゲームで拡がる音楽の話

最近ハマっている音楽コンテンツシリーズ第二弾(前回)。

今日は、昨年9月30日にリリースされた「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」、通称「プロセカ」について書きたいと思います。

スマホ/タブレット専用のリズムゲーム、いわゆる音ゲーなのですが、配信1カ月で200万ダウンロードを達成し、直近のLINEの若年流行調査でも22位にランクインするなど話題となっています。

シナリオが良い〜!とか、原曲ボカロ仕様でプレイできる〜!とか、延々語りたいところではありますが、今回は音楽リスナーとして感じた、プロセカによる新しい音楽体験ってことでまとめてみました。

①曲の新たな魅力に出会い、絆が深まる


これはプロセカに限らず、音ゲー全般に言えることですが、当然ですが“ながら聴き”はできません。そして飛ばすこともできない!最近のリスニングスタイルを考えるとすごいことと思います。

で、耳だけでなく目も身体も集中して、リズムを刻みながら、「ここ好き」とか「ここ難しい」とか曲と向き合うんですよね。

「もしかしたら『弾いてみた』ってこんな感じなのかな?」と、リスナーとしては受け身一辺倒の、音ゲー初心者の自分は思ったりなんかして。

曲に挑むという感覚も初めてだし、ノーツ(指をタップする印)を追っていると聴き慣れた曲の新たな魅力を感じることもあり、そんな体験がいちいち新鮮です。

あと、ニコ動に【プロジェクトセカイ収録曲】ってタグがあるんですけど、私の心身にもしっかりそのタグが刻まれて、これらの曲と何か特別な絆ができてしまった、そんな感じがあります。


②リアルタイムでユーザーが集うバーチャルライブ

プロセカで何がビックリしたかって、このバーチャルライブに一番驚かされました。

私はCDよりもライブにお金を使いたい、音源より生演奏が好き!という嗜好を持っているのですが、そんな自分が、映像完パケ済みの生演奏でない(ゲーム音源のライブミックスと思います)10分に満たないライブをみて、満足したんです…!

↑好きな時間に参加できる☆バーチャルだからこそできる9回回し!

これは私的にショックな出来事でした。
マジカルミライやVTuberのライブも見ますが、オケは生演奏の事が多いんですよね。それは、とても重要な要素だと思っていたのに! 逆に、打ち込みオケでも生歌が生み出すライブ感が最高と思っていたのに!

目の前の光景がリアルでないと頭の隅で理解しながらも、自分の視点で画角が動く。リアクションを表現できる。同時に観覧している人を動作やアイテム投下(ロケットやハート等エフェクトが賑やかにステージに飛ぶ)を通じて感じられてライブ共有感がある。VRゴーグルなしに、そんな世界を体感できたことに高揚しました。

ライブに求めるものって何なんだろう…そもそものゲーム世界がバーチャルなので、従来のライブとは別物と考えれば良いのでしょうが…
ボーカロイドやVTuberを魅力的なものとして受け入れている自分は、ライブ自体がバーチャルであっても受け入れるの?と戸惑っています。

とはいえ!生じた気持ちは本当のことなので、バーチャルライブを楽しみながら、そんな自分の感情を観察していこうと思います。

開発チームのインタビュー。面白いです。テスト段階からバーチャルライブの評価は上々だったよう。技術的には15~20人のルームが集合し数万人接続のライブが成り立っているとのこと。現在のライブは10分程度ですし、1~2時間のライブが実現するのはまだ先の話なのかもしれません。


③音ゲー実況における音楽語り

YouTube実況、たくさん上がってるんですけど、これ、実況できるのが、まず凄い。

岡崎体育が太鼓の達人を実況した動画があるんですけど、著作権フリーのクラシックと、ナムコが権利を持っている曲しか音が出力できない仕様になっているため、「ドンドン、カッ」という掛け声か、あやふや歌詞と鼻歌まじりで歌いながらののプレイ動画になってます(でもそれはそれで面白くて凄い)。


で、プロセカは動画配信をOKにしているということは、運営が統括的に処理をしているのだと思います。12月、eスポーツの大会もYouTubeで放送されていましたし。

音ゲー上級者の神プレイも見ごたえがあるのですが、おすすめは八王子Pによる実況です。作曲者による実況!これは無双!

紹介した動画は自分の曲について話されてますが、他のPについて語っている動画もあります。ゆるーく雑談っていう感じだけれど、これが貴重だし楽しい!

音楽ネタのYouTubeは結構チェックしてるんですけど、ゲーム実況×歌っていうのはあったけれど、ゲーム実況×音楽語りっていうのは音ゲーだからこそできるし、新しいと感じていて、これから増えそうな予感。期待しています!

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