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絶景棚田で農作業しました!

秋が深まり始めた10月下旬の雲仙市千々石町で「長崎大学やってみゅーでスク」のボランティア活動「千々石の里山 再生プロジェクト」が開催されました。留学生、他大学生を含む約30人が耕作放棄地を再生する活動に汗を流しました。

↑昼休憩の様子。収穫したての新米おにぎり、野菜たっぷり豚汁など大地の力を感じながらのお昼は絶品。

日本屈指の美しい景観! 千々石町岳地区

雲仙市千々石町は県内有数の稲作地域。その中でも岳地区(たけちく)は「清水棚田」の名称で日本の棚田百選にも選定されており、歴史が深く美しい農村景観を残している場所です。

↑雲仙岳からの伏流水が清流となり岳地区を潤しています
↑田んぼや畑を区切っている石垣が里山の景観をより美しく魅せていました
↑森と畑に囲まれた古民家

学生ボランティアの3つのミッション

しかし、岳地区では昨今、高齢化と耕作放棄地の問題が顕著となり、景観はもちろん社会活動の維持が課題となっています。やってみゅーでスクにボランティアを依頼した“岳の楽舎”の竹村裕子さんは、岳地区の耕作放棄地と古民家を借り受け、農業をスタートさせました。学生ボランティアメンバーはその耕作放棄地と古民家の再生をお手伝いする活動を行います。この日のミッションは、①耕作地の整備、②腐葉土作り、③ライ麦を植えるの3つでした。

①耕作地の整備

↑耕作地2段分を整備しました

田んぼや畑は耕作放棄されると途端に雑草が生えてきます。時間の経過とともに、草本だけではなく樹木も生えます。そうなると再整備には労力が必要です。この日、整備した圃場は樹木こそなかったものの、生命力のある草が生え放題! クズの根もはびこっており、切断するのにノコギリが必要なほどでした。

②腐葉土作り

↑除草した樹木、植物を処分している様子。

岳の楽舎では、稲のほかにも各種野菜、クリ、さくらんぼなどの果樹も栽培しており、全てを有機肥料を与えています。そのため、秋になると腐葉土作りが大切なお仕事。ボランティア隊は雑草の運搬作業をお手伝いしました。

③ライ麦畑の種まき

↑2人1組でタネを播く様子

将来はパン作りをするためのライ麦栽培。タネから育てます。学生ボランティアは植え付けを体験しました。「1〜2cm間隔で植える」と指導されましたが、人によってその間隔がまばらだったようで、最後タネが足りないというハプニングも。

ボランティアを終えた参加者の声

↑休憩中も岳地区の空間を満喫しています

同プロジェクトに参加した経済学部3年生の藤吉さんに話を聞きます。
「私は長崎大学で農楽部という農業活動をする学生団体の代表をしており、普段から農作業を行って知識を深めてきました。今回の活動目的は“耕作放棄地の再生”。これまで積み上げてきた経験を活かすことができて嬉しいです。

これまでも里山と呼ばれるを場所を見てきましたが、岳地区は想像以上に森が深くて、畑は杉の木々に囲まれており、棚田が美しく、水がとてもきれいで、大自然を間近に感じる環境でした。そんな中で農作業に没頭! 作業後のご飯もとても美味しかったです。今回、お昼ご飯の豚汁の具には、農楽部で収穫したサトイモやカボチャを提供していて、参加者みんなで味わえたことも嬉しかったです。

岳の楽舎さんは今後、再整備した耕作地でブルーベリーなどの栽培を考えておられるようで、それらもお手伝いしたいですし、代表の竹村さんから『棚田1段分を農楽部で自由に使っていいですよ』とお声かけいただいています。何を植えようかメンバーと考えているところです。同ボランティアと並行して、農楽部ともつながりを持っていただけて感謝しています」

学生団体「農楽部」についてはこちら(Click)から

素晴らしい経験ができ、また地域との関係も深められたようですね。やってみゅーでスクでは「千々石の里山 再生プロジェクト」以外にも、学生が社会で様々な体験ができるようボランティア活動を紹介&支援しています。その分野は、子ども・青少年活動、国際交流、災害、スポーツなどなど多種多様です。長崎大学生の皆さん、やってみゅーでスクのボランティア活動にご参加ください!




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