見出し画像

アドリブという雑誌のレゾンデートル/サリナ・ジョーンズとスタッフ

(敬称略)

どこかの誰か
「それってあなたの感想ですよね?」

わたし
「はい、そうです(きっぱり)。」

>>>>>>>>>>>>>

芽瑠璃堂WEBの
上柴とおる「ポップス再前線(誤字ではない)」によると
「アドリブ」という雑誌は
「スイングジャーナル」が捌ききれない広告を
掲載するために創刊されたものだとか。

(もちろん
それだけじゃないでしょうが。)

景気がいいハナシです。

紙の雑誌が次々と廃刊になり
街(町)の書店が
バタバタと閉店してる現状からみたら
隔世の感があります。

1981年の「アドリブ」。

サリナ・ジョーンズの記事です。

日本で企画された
スタッフとの共演アルバムについて
カラーで4ページ。

本人による曲紹介と
リチャード・ティーのインタビューも。

もし「アドリブ」という雑誌がなかったとして
「スイングジャーナル」に
この記事が掲載されたかというと
たぶん
そんなことはないでしょう。

(小さなレコ評くらいは
載ったでしょうが。)

「ジャズ・ライフ」誌なら
載っていたかもしれません。

(所有していませんので
確認できませんが。)

もちろん
洋楽雑誌界の明星・平凡
「ミュージック・ライフ」
「音楽専科」に載るはずはなく。

「ロッキン・オン」だの
「ミュージック・マガジン」だの
小難しいのが大好きな読者向けの
音楽ではありませんし。

そんなふうにみていくと
「アドリブ」という雑誌の
レゾンデートルが
ぼんやりと感じられると思います。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

別の記事でも書きましたが
スタッフの連中は
もちろん超売れっ子の
スタジオ・ミュージシャンですから
参加作品は膨大にありますが
メンバーが揃って参加しているアルバムって
そんなにたくさんあるわけじゃないですよね。

ジョー・コッカー、カーラ・ブレイ、
あと何かな。

ポール・サイモンの
「時の流れに」や
「ワン・トリック・ポニー」
増尾好秋の
「セイリング・ワンダー」だって
全員が揃ってるわけじゃありません。

このアルバムは
企画ものだから
もちろん
(クリス・パーカー以外)
全員が参加してます。

実質2日間で録られた
速成品ではありますが
安っぽい感じがしないし
全然問題なく愛聴してます。

もともと
スタッフの連中が得意にしてたのは
テイクを重ねて
グチグチ、イジイジ
こねくり回す音楽では
ないでしょうから。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?