お仕事
□お役所から
私の住む自治体では、赤ちゃんが産まれると、家庭訪問を行っていただけます。感染症拡大によって、親の孤立感も高まり、虐待の危険性が最も高い出産後に、お役所から訪問していただけることは、とても有意義なものだと思います。
また、相談先を教えていただいたり、現在の不安を聞いていただけたりします。このような事業に税金を使っていることも、いいことではないでしょうか。
□感じたこと
残念ながら、訪問していただいた方々が、私に対して「協力的」という表現をしていました。なにが残念なのかというと、『男性が育休、家庭にいるということが「協力的」と捉えられている』というところです。
お役所でも、男性の育児の参加を促すように、様々な事業を進めています。しかし、男性は「協力」して「参加」したらいいのでしょうか。私は、疑問をかんじました。
女性に対して「育休を取るなんて、協力的ですね」なんて聞いたことがあるでしょうか。女性に対して「育児にしっかりと参加していますね」なんて言えるのでしょうか。
お役所から来た方々が、男性に対して「協力的、参加」などの言葉をかけること自体、感覚が違うのだなあと思ったわけです。
そこで、役所のお問い合わせから、拙いながらも意見を送りました。
□上の子の確認
さて、その後、上の子の2歳の到達によって、再びお役所から確認の連絡が来ました。1歳半、3歳で行う健診以外にも、このように連絡を取ることは、前述のように効果的で、とてもいい事業だと思います。
ここでも、妻が不満を訴えていました。
妻「夫が育休を取っているので…」
相手「まあ、協力的ですね」
という会話があったようです。
やはり、お役所でもまだまだ男性の育児は「協力的」で「参加」しているだけでも、すごいことだそうです。
私自身はそうは思いません。
□男性も育児は当事者
私は男性も育児の当事者だと考えています。当たり前のように「自分の子」です。それなのに、協力的で参加していると捉えられることは、嫌な気持ちさえします。
以前から感じますが、男性の育休は、このような旧態依然な雰囲気が一番の障害になっているのでしょう。アンケートでも「取りにくいのは『周囲のことを考えて』」という非常に曖昧な回答が一番多かったりします。
育休は当たり前だと考え、ぜひ取りたいと思う方は、取っていただきたいとおもいます。
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