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ボランティア

「ボランティア」という称されるものが、どうも好きになることができません。私が中学生の頃くらいから、盛んに「ボランティア」を「募集」する広告が渡されるようになった気がします。

「人のために」という行為はとても素敵だと思いますし、私自身「ボランティア」を「する」ことは嫌いではありません。しかし、それはあくまでも「私自身の経験、研鑚」のためでした。好きになれない理由は、「強制」するような形での「ボランティア」が多いように思っているからです。

「ボランティア」を「募集」する側は、来てくれるだけでありがたいという思いなんでしょうか、はたまた無償で働き手を得られるという思いなんでしょうか。

さて、そんな思いをもっている私ですが、先日このような記事を見つけました。

児童数と職員の人数から、各学年3〜4クラス、特別支援も含めると、日々の業務を終えた管理職、担任が全員、消毒作業をしている現状が浮かび上がります。そこに、有志での消毒作業隊が結成されたということになります。教員目線から見ると、これほどありがたいことはありません。

登録者の人数からすると、本当に有志なのかもしれないと思う少なさです。もしかすると、PTA役員の方が取り組んでいるだけなのかもしれません。あるいは、学校側からの要請で動いているに過ぎないのかもしれません。有志が有志でなかった場合、そのほかの保護者との関係が悪くなることも予想されます。「強制ボランティア」による「不公平感」が生む「人間関係の破綻」ですね。

実際には、どのようにして周知し、登録し、取り組んでいるのかを記載しているわけではありません。その他の学校でも参考にできることがあるとすれば、その部分なのですが…。このような取り組みに発展するには、学校への信頼感もさることながら、会長と管理職の関係性も重要になります。

もちろん、「絶対に参加しない、できない」という家庭もあるでしょうから、当番制という形を取ることは考えられません。

…とボランティアに対する思いをもとに、この記事について書きましたが、いずれにしても、教員目線ではとてもありがたいことには変わりありません。

教員として、保護者の皆さんと活動することがあるならば、「やりがい搾取」と言わざるを得ない「強制ボランティア」になることのないような関係性を結んでいきたいものです。

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