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3月のパーマ

1990年3月。
富良野を出る直前にパーマをかけた。

卒塾間際に気持ちを切り替えたかったのだと思う。オフの日にわざわざ電車で片道四時間もかけ、札幌の美容院へ行った。
旭川のほうが近いし、高速バスのほうが速いけれど、当時のわたしはひとりでゆっくり電車に乗るのが好きだったから、途中滝川で乗り換えつつ、新しい髪型はどうしようか考えていた。

しかし、これが大失敗。
当時流行していたソバージュの短いボブ仕様にするつもりだったのに、ワカメちゃんがカリカリのカーリーヘアに変身したような、お粗末な髪型になってしまった。

以来、パーマはほとんどかけたことがない。
2、3度チャレンジしているとは思うが、うまくいった試しがない。

なのに、なのにである。

なんと今日、パーマをかけてしまった!
数日前からマンネリ化した自分の髪型をなんとかしたいとは思っていたのだが、、、美容師さんと相談するうちに、なぜかチャレンジ精神がふつふつと沸き起こってしまった。

私見ではまあ、ワカメちゃんのカーリーヘアほどきつくはかけていないし、イマドキのニュアンスのある髪型にしてもらったから、そんなにヘンではないと思う。思うけれど、自分で似合っているかどうか判断しづらい。慣れていない髪型は、受け入れるまでに時間がかかる。

明日富良野で会う予定の、塾時代の面々の反応が怖い。

そんな、28年後。
2018年3月の出来事である。

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