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Anything possible.

羽田空港から京急で品川に着いた途端、東京は人混みにあふれていた。
疲れたからだと重い荷物を引きずりながらエスカレーターに立ち、ホームにひしめく黒だかりの人たちをぼんやり眺めていたら、昼に火葬場で聞いた英語のフレーズが、ふいに浮かんだ。

Anything possible.なんだってできる。

熊本の女子高に掲げられているという、この言葉には続きがある。

You can make your own future different.
未来は自分で変えることができる。

ほんとうにそうだ。

それが、生きているということだ。

そして、この日この夜を経て未来になる。

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