2週に渡って、2つの映画を
先週、そして昨日の日曜日、
2週に渡って、映画を観ました。
ジム・ジャームッシュ監督の新作
『パターソン』と、
北欧の先住民をルーツに持つ監督の
『サーミの血』。
どちらも、心に飛び込んで、
しばらく離れない映画です。
立て続けにそんな映画に出会うなんて、
最近は殆んどないので(若い頃より感じる
アンテナが鈍くなっている?)、
わたしにとってはその意味でも、
とても貴重な、贅沢な2本でした。
どちらの映画からも、
「明日」を考えさせられました。
『パターソン』からは、
流れる1日の軽やかさと幸福な時間の重さを
感じながら。
『サーミの血』では、
選んだ道の後ろに置いてきた、過去の自分を
振り返りながら。
まったく異質な2作なのに、
根源的なメッセージは同じ。
前者は、静かに、
後者は、力強く、
一体となって、わたしのなかを廻ります。
同じ輪のなかで、
ぐるぐる揺さぶりながら、
これからどう生きたいのか、
なにをしたいのか、なにをしたくないのか、
わたしに問い続けます。
答えなんてどこにもないし、
結局はその時その時点での最善(と思われる方向)を選んでいくのはわかっていても、
それでも考えてしまうのは、
これまで捨ててきたものに執着したり、
後悔する自分がいるからでしょう。
無限のループのなかで、
傷を癒してくれたり、深く抉られたり。
ときにはこんなふうに嵌まって
自分ととことん向き合うのも大切だな
と思うので、もうしばらく、
嵌まり続けていたいと思います。
同じ映画館です。@新宿武蔵野館
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