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⭐️桜吹雪に思う 高潔な生き方とは⭐️

「あら楽し 思いは晴るる身は捨つる 浮世の月にかかる雲なし」

大石蔵之介の辞世の句です。
1703年3月20日幕府の命で享年44歳で亡くなりました。

桜吹雪が舞う中、思いを晴らしご政道を正しわが心は澄み渡ったとい旅立ちました。

桜を見る時、私はこの辞世の句を思い出します。

本当に困った時、今は亡き祖父母の言葉が浮かびます。
また、大活躍した父の姿が思い浮かびます。

頑張っても頑張っても追い越せない父の背中を追いかけて、 その過程で私が誰かに虐げらようものなら父が心に鬼となって現れ、負けるなと叱責します。

足下の土地には私の先祖の魂が眠っていて、時に私に語りかけてくれるから、 ふるさと、そして母国日本を愛しています。
それが私の愛国心の源泉であると思います。

今の日本人が見失い探し求め、その傍らで他国に一番恐れられているのは、日本人の魂であり、戦後消されようとしている公の精神であると思います。 それは忠臣蔵に象徴されていると思うのです。

吉田松蔭も、赤穂浪士が事を遂げた日を出発日とする、と述べ、手本としています。

日本で初めてホスピス病院を立ち上げ、以後2500人を看取った柏木哲夫 金城学院大学学長)さんは、「人は生きてきたように死んでいく」とおっしゃいました、 ダラダラ生きる人はだらしない死に方をするものです。

そう言う観点からも改めて冒頭の句を皆さんと噛み締め、限られた命をどう生きるか見つめ直したいものです。

そして、吉田松蔭は「義卿、義を知る、時を待つの人に非ず。草莽屈起(そうもうくっき)、豈に他人の力を仮らんや。恐れながら、天朝も幕府、吾が藩も気に入らぬ、只だ六尺の微軀が入用」 ナポレオンが砲兵士官として自由を唱えてフランス革命を果たした際の市民の力を思い、 もはや酔っ払いの様な幕府や諸侯を頼まず、身分を問わない、草の根の人々を頼ろう、在野から立ち上がる人を望むしかないと考えました。

この草莽屈起という発想が明治維新を実現させ、日本の歴史を変えたのです。

草莽屈起という言葉は私の座右の銘でもあります。

100%自己責任の世の中の到来は金銭的不安が強く聞かれますが、 それに打ち勝つ精神的な強さ、個としての自立、魂の覚醒こそが求められていると思うのです。

自分の辞世の句が美しいものとなる様、生きて行きたいと思います。

「曇りなき心の月を先立てて浮世の闇を照らしてぞゆく 」   
伊達政宗 辞世の句


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