王道の異端者~ゲーム実況を「職業」にした男たちの記録
「はい、コンちゃんピーチティー」
「あざっすエドさん」
「からあげクンは箸で食えよコントローラー汚れるから」
とある夏、とある部屋
男2人が飲み食いしながらゲームをしている
2人の名は江戸と近藤、互いにエドさん、コンちゃんと呼び合っている
共に役者、だが知名度は皆無
有名なドラマに一応出演したこともあるが、端役のキャストまで多くの視聴者はいちいち見ない
「出てた」と言っても「どこに?」と言われるのがオチ、それぐらいの状況
大きく羽ばたく未来が待っているのか、いないのか
そんな気配すら感じない
そして感じなくても別に慌てていない
そんな人生
最もやりがいを感じるのは芝居よりも仲間と遊ぶゲーム
そんな人生
だが
そんな人生が
変わる時が来る
「…エドさん」
「どうした?」
「ゲーム実況って知ってます?」
これは日本で初めて「プロのゲーム実況者」になった男たちの出会いと成功の物語
そして別れの物語
…なんて小説を書こうか迷っている
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