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何気なニュース:いつか変換点になるのか(有機EL照明への道)

■分岐点と予感させる記事

〇有機ELより安価な次世代発光素子の動作機構を解明=筑波大など
2023年6月7日

有機性発光素子の一つであるLECは、有機ELと比べて構造が簡単で柔軟性にも富むため低コストでの製造が可能であり、有機ELより低い電圧で駆動できることから次世代の省エネ発光素子として注目されている。だが、動作メカニズムが微視的なレベルでは未解明のままであることが実用化の障壁となっていた。今回の成果が、LECの製品開発を推進することが期待される。

https://www.technologyreview.jp/n/2023/06/07/309374/?utm_source=smartnews&utm_medium=link&utm_campaign=smartnews_app

おそらくは、ほとんどの人はあまり興味がないニュースかもしれない。
しかし、こうした技術の変革は私たちの生活を変えるかもしれない。

すでに電気店に行けば照明器具のほとんどはLEDである。いわゆる白熱電球の生産はほとんどされていない。LEDは指向性が高く、あまり目に良くないと言われている。しかし、kスト面からこれが用いられている。これに対し、有機ELは柔らかい光であり生活照明としては優れているものの、コスト面では高くなっており、設置は病院や学校、高級ホテルなどに限られており、市場はまだ成熟していない。

しかし、照明一つでモノの見え方が異なるので、様々な用途が考えられる。
いつかこのニュースが分岐点であると思われるだろうか。

■過ぎ去ってみれば気が付くこと

初めてCDの記事を見たのは、何のニュースソースだっただろうか。35年以上前で、当時はパソコンのメディアの記憶容量に悩んでおり、CDの圧倒的な要領に期待し、メーカーに電話をかけたことを思い出す。残念ながら、当時はまだ「書き込み」に専用の機器が必要であり、簡単にはパソコンで利用できるものではなかった。

しかし、レコードにとってかわるのに時間はかからず、あっという間に普及したのは皆が知っているとおりである。

QV-10が出た時には、おもちゃ程度の認識しかなかったものがあっという間にデジタルカメラが普及し、銀塩カメラも衰退の道を転がり落ちた。

若者が「本」という紙媒体に目もくれないようになったのは突然ではない。少しずつの変化である。ゆでガエルにならないように変化が表面化する前に飛び出す準備をしていなければ、いつか衰退の当事者になる。

〇発行部数ピーク時の“半分以下”…「新聞苦境」が社会に与え得る深刻な“悪影響”とは
2023年06月09日
https://www.ben54.jp/news/435

<閑話休題>

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