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世間に転がる意味不明:地震の予測などはできない(原発はそこにあるだけでリスクである)

■きな臭い南海トラフ地震

先日から地震が発生し、現在「南海トラフ地震臨時情報」が出されてる。

○南海トラフ地震臨時情報 巨大地震に引き続き注意を 気象庁
2024年8月10日

8日、宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震で、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして臨時情報を出し、引き続き巨大地震への注意を呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240810/k10014544901000.html

あたかも、すぐにでも地震が起きるか、そうでなくとも近近に大規模地震が起きそうな雰囲気を匂わせているが、うさんくさい。

■地震は予測できない

すでに50年近く前に、首都圏での大規模地震を想定した予測の研究や災害時での被害想定などを、当時の建設省の元で研究を行なっていた。その当時は、60年周期説のような定期的に大規模地震が起きるという数少ないサンプルから危機感をあおり、膨大な予算が付けられた。

もちろん、都市の防災機能を強化する事には意味があり、耐震性能の向上や防火性能の向上はクラス人々の安全と安心を確保できる。治山治水なども重要である事は近年の風水害を見れば明らかである。

しかし、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、2024年の能登半島沖地震のいずれも予兆もなく突然おきたものであり、地震が予測できないことを物語っている。

これは何を意味するのだろうか。

■未来は分からない

よく云われることであるが、「我々は未来について唯一分かっていることがある。それは未来は誰にもわからないと云うことである」がある。そうであれば、安易に「大丈夫」などという言葉は無責任である。にもかかわらず原発に関わる人々は、未来に向き合うことをしない。

○震度5強の志賀原発で「想定外」続々…なのに規制委は動かない 「安全上影響ない」「一定の時間かかる」とは?
2024年1月13日

能登半島地震は、東京電力福島第1原発事故後に進められていた原子力災害への備えに、想定外の事態を突きつけた。停止中の北陸電力志賀原発(石川県)は設備の故障で外部電源の一部から電気を受けられなくなり、完全復旧には半年かかる見通し。道路の寸断や家屋の倒壊も激しく、深刻な原発事故が起きていたら計画通りの避難は困難だった。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/302420

まさかにおびえる人々に答える気も無いのは明らかであろう。

○南海トラフ地震「想定震源域」周辺にも原発が…「まさか」におびえる伊方周辺住民 川内は老朽の不安も
2024年8月10日

 「川内原発に関して、まさに市議と意見交換した直後だった。ホールのランプもかなり揺れた」。薩摩川内市内に住む「川内原発建設反対連絡協議会」の鳥原良子会長が8日夕の地震発生時を振り返る。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/346594

新たなエネルギー資源としての原発の役割があるとしても、使用済み核燃料の処分方法も決まっていないし、本当に壊滅的な被害が発生したときの対応もできないことは明らかである。

いろいろな不安があることを無視して先送りしていると、東日本大震災の二の舞になりかねない。

素直に議論を積み重ねて欲しい。

2024/08/10

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