なにげなニュース:不気味な徴候(大丈夫か中国)
■株価や業績への影響の有無が分からない
現在の株価の高騰は自社株買いの影響であり、その資金源は日銀の金融緩和策であると言うのはよく云われていることである。会社の業績とは連動しない部分もある。最も儲かっていなければそのお金もないわけであるから、業績が無関係とは云えない。
業績にはどんなことが影響するのだろうか。
グローバル展開している企業は海外の動向も気になるのではないか。
そんな中、ほとんどの新聞メディアは取り上げないが気になるニュースもある。
○中国恒大、再建難航 巨額債務、返済めど立たず
2023年06月11日
巨額の債務を抱えて経営危機に陥った中国不動産開発大手、中国恒大集団の再建が難航している。3月には外貨建て債務の再編案を公表したものの、債権者との交渉は難航。資金繰りも悪化し、各地で建設工事が停滞している。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061000360&g=int
○中国恒大、再建難航 巨額債務、返済めど立たず
2023年06月11日
巨額の債務を抱えて経営危機に陥った中国不動産開発大手、中国恒大集団の再建が難航している。3月には外貨建て債務の再編案を公表したものの、債権者との交渉は難航。資金繰りも悪化し、各地で建設工事が停滞している。負債総額は2021年末時点で1兆8980億元(約37兆円)と、国内総生産(GDP)の1%を超える規模で、中国経済の先行きに影を落としている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061000360&g=int
2020年に中国恒大の債務問題が浮上した時には日本のメディアもそれなりに取り上げたのだが今はその徴候は見えない。
もう問題ではないと言うことなのだろうか?
関連記事がないので、これ以上のことが分からない。
■巨大市場の変動の速さと影響
IT系の企業の寿命の短さは顕著であり、もちろんいまだに成長を続けている企業もあるが、数年単位でしか生き残れない企業も多い。すでにコンパックやDECと言う企業がないのは皆も知っていることだろう。
急成長している、急拡大している会社は突然市場から退場することもあり得る。
下記の記事もその可能性を示唆している。
○中国3位の電池大手、新卒採用「内定取消」の深層
中創新航、経営変調の裏にEV市場の成長鈍化
2023/06/13
EV(電気自動車)向け車載電池大手の中国の中創新航科技(CALB)が、大学や大学院をまもなく卒業予定の採用内定者に対して採用取り消しを通告したことがわかった(訳注:中国の大学・大学院の卒業時期は6月から7月にかけて)。
中国では2020年頃からEVの販売台数が急増し、車載電池の需要が右肩上がりで伸び続けた。それを追い風に、中創新航は2022年10月に香港証券取引所への上場を果たし、時価総額は一時580億香港ドル(約1兆373億円)に達した。
本記事は「財新」の提供記事です
ところが、その後にまず(EVメーカーが調達する)車載電池の需要の伸びが鈍化し、2023年に入るとEV市場の成長も減速に転じた。
こうした企業の不安定さは、社会不安の種にもなりかねない。
○アングル:中国でスト頻発 世界需要低迷で工場閉鎖、労働者反発
2023年6月15日
中国の工場でストライキが頻発し、7年ぶりの水準に達している。世界的な需要低迷のあおりで、輸出企業が賃金引き下げや工場の閉鎖を余儀なくされているためだ。
https://jp.reuters.com/article/china-economy-idJPKBN2Y105Y
統計的な数字にも注意を払っておく必要がある。
○中国、若年層の失業率が20%突破-過去最悪更新し危険水域
2023年5月16日
中国で若年層の失業率が4月に20%を突破し、過去最悪を更新した。労働力人口の減少にもかかわらず、中国経済は新たな労働力を十分吸収できないでいる。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-05-16/RUQEFJT0G1KW01
少子高齢化が急速に進む中国でのこうした不安定さは、地政学的リスクともつながりかねないし、現在中国で事業を展開している企業にとっても予測できない自体を生みかねない。
企業の責任者は、いくつもの自体を想定したプランBを作成しなければならない。
<閑話休題>
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