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戦略人事:労働組合が問題になる前にすべきこと(スタバの労組問題)

戦略人事:労働組合が問題になる前にすべきこと(スタバの労組問題)

注記:基本は私は労働組合の専門家ではないので間違っていたらご容赦

■労働組合

ChatGTPで「労働組合」を聞くと下記の回答を得た。

労働組合は、労働者の利益を保護し、働く人々の権利や福祉を向上させるための組織です。以下は、労働組合の主な役割や機能です:

賃金交渉と条件改善: 労働組合は、組合員の代表として雇用主と交渉を行い、賃金や労働条件の向上を図ります。賃上げ交渉や福祉制度の整備など、組合は経済的な要求を代弁し、組合員の生活水準を向上させる役割を果たします。

労働時間と休息の確保: 労働組合は、働く時間や労働条件に関する交渉を通じて、メンバーの健康や労働生活の質を向上させるために働きます。これには、労働時間の短縮、休息日の確保、労働環境の改善などが含まれます。

安全と健康の確保: 労働組合は、仕事における安全や健康に関する基準を確立し、遵守させるために働きます。職場の安全対策や労働者の健康に関する問題に対処し、必要な場合は法的手段を使って守られるべき権利を確保します。

法的サポート: 労働組合は、法的な問題に対処する際にメンバーを支援します。法的なアドバイスや法廷闘争の際の代理人としての役割を果たし、労働者の権利を法的に守ります。

教育と訓練: 労働組合は、メンバーに対して労働法や組合の機能に関する教育を提供し、労働者が自らの権利を理解し、守ることができるようにサポートします。また、職業訓練プログラムやスキル向上の機会も提供することがあります。

団結と連帯: 労働組合は、労働者の連帯感を醸成し、共通の目標に向けて団結させます。組合員は組織を通じて結束し、共同で労働条件の向上や権利の守護を進めることが期待されます。
(ここまで)

さて、これを見て「あれ?」と思ったのは、適正な賃金であること、労働条件や労働環境を整えること、労働安全衛生や福利厚生、労働法の順守、教育訓練などは、全てが人事部というつもりはないが、およそ企業としてやらなければならないことである。

これができていなければ、当然「ブラック企業」として社会的に糾弾され、社員の離職率の高さに悩まされることは必然であろう。

当然、企業においても「無い袖は振れない」ことや、経営側の思惑が働くので十分ではない。従って、労働組合がそのブレーキ役であることは健全である。

しかし、労働組合は「敵」として対峙するのではなく、企業が社会的価値を創出する人の問題を共同で解決するパートナーとして向き合うべきである。と考えている。

しかし、実際にはそうでない事例も見る。

■労働組合と対峙しない企業という評価

○スターバックス労組結成、参加呼び掛け 「賃金低く生活厳しい」
2023/11/29

結成は11月1日付で、現在の組合員は3人。賃金の引き上げ▽人手不足の解消▽多様な性を表すバッジなどアクセサリーの着用許可▽レジへの椅子の設置▽留学後の復職制度の設立――などを同社に求めている。

https://mainichi.jp/articles/20231129/k00/00m/020/256000c

スターバックスが大切にする3つのことの中で「People}では下記が記載されている。

私たちのブランドは、働くパートナーによって形づくられます。だからこそ、心のフィルターを取り除いた、誰もが心地よく活躍できる「居場所」づくりを大切にしています。人種、年齢、性別、役割や雇用形態、障がいの有無、価値観など、あらゆる違いを認め合えること。すべての人を温かく迎え入れ、一人ひとりが自分らしくいられること。多様化するライフスタイルやライフステージの変化に応じて、能力や強みを生かせること。自らオーナーシップを持ってキャリア形成が実現できる環境を整えるとともに、多様性を尊重する文化をスターバックス、そして社会へと広めていきます。
https://www.starbucks.co.jp/recruit/vision/

これが、有名無実であれば、彼らの掲げる企業理念は口先だけだという評価になる。
もしこれを避けたいと思うのであれば、労働組合と真摯に向き合うべきであろう。

■人事部の役割

しかし、問題が顕在化する前に活動する主体はどこで行なうべきであろうか。わたしは、「人の問題」はすべて人事部が関わるべきであろうと考えている。それは全て人事部主導で行なえといっているのではない。人事部がコントロールセンターになるべきであると言っているのだ。

・人が働く現場の観察
・働く人々の思いや不満の収集
・彼らに対する情報提示
・労働組合への紹介あるいは結成の支援

人々と会社の架け橋になるべきである。
会社はそうした役割を人事部に与え、権限を与えているだろうか。

それを怠っていて「戦略人事」といっても虚言である。

(2023/12/05)

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