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世間に転がる意味不明:やらせてみればいいのにを阻害する人たち(出来る理由を探す)

世間に転がる意味不明:やらせてみればいいのにを阻害する人たち(出来る理由を探す)

■呆れたニュース

○特定技能の対象追加で「外国人ドライバー」門戸拡大も… タクシー業界がもろ手を挙げて“喜べない”切実な背景
2024年04月18日

「他社様でも変わりはないと思いますが、弊社での採用基準がありますので、その基準に沿いながら一人ひとり面接を行い、適正があるかを慎重に判断していきます。日本語能力と運転技術、コミュニケーション能力は、国籍に関わらず命を預かるという仕事の上では特に厳しくあるべきと存じます」

https://www.ben54.jp/news/1064

「安全」を優先すること自体に反対はしない。
しかし、それに関わる要素は基本は運転技術であり、法令遵守であろう。
経験的に運転技術があっても「乱暴な運転」をするタクシードライバーに遭遇したことはある。彼らを放置しているなら採用基準の適用に不備があると言わざるを得ない。

こうした記事を見ると、一つは既得権益を守りたいという心情と現状を変えたくないという怠惰が見え隠れする。出来ない理由を先にあげている。

現在2024年問題などでタクシードライバーが不足すると言うがタクシー会社は遊休の自動車があるのが困るだけであり、その分の利益喪失が困るだけである。社会課題を解決する気はないのだと呆れる。

■ICTで解決できること

現在、自動運転に向けて多くの技術開発がされている。ここ近年のICTにより解決できることは多くある。

(1)目的地までのルート
 ナビが発達している。かつて道を知らなければならないと言うことは必須ではない。裏道を知っていないと言うが、多くは狭い道であり通学路になっている場合もある。ナビに従って素直に行く方が良い。

(2)交通違反
 最近のドライブレコーダーは車載カメラが搭載され急発進・急ブレーキ、制限速度なども監視できる。頻繁に交通違反をするようなドライバーは排除できる。又通信機能を持たせた車内カメラを設置することで乗客とのトラブルの対応は出来る。

(3)決済
 車内に原因があること自体がリスクになる。「金を出せ」を防ぐなら、すべて電子決済にすれば良い。ウーバーの取り組みは、事前にルートを確定させること、事前決済が行なわれることが特徴の一つである。

(日本語)
 コマーシャルでもやっているが、現在スマホの翻訳機能が急速に進化している。日本語がしゃべれないと困ると言うが、外人のお客にも安心して乗ってもらうなら抗した翻訳システムを活用すべきである。

(要員の適切性)
 GPSなどを搭載したクルマを前提とし、走行の仕方を分析する。あるいは、乗車した車に関しての乗客からのフィードバックを積極的に集め乗員の評価をする・こうした取り組みでドライバーの質の担保は出来るはずである。

これらに必要な固有技術はすでに実現できている。
活用しないのはタクシー会社の怠慢であろう。

■まずはやらせてみるの文化

○ライドシェアの闇?米国「ご自由に」日本「タクシー会社だけね」
2024年4月15日

つまり、アメリカでは配車アプリを通じて個人がギグワーカー的に働くことができるが、日本ではタクシー会社のドライバー求人に応募し、雇用されることが必要となる。展開エリアや時間も限定的だ。アメリカとの差は大きい。

https://jidounten-lab.com/u_46769

かつて(今から30年ぐらい前)に大学の入試について中国からの留学生と意見交換をしたことがある。その中で入学のしやすさについて以下のような指摘があった。

①日本の大学は入学の選抜が厳しく門戸が狭い。アメリカは一定の資格要件はあるものの基本は皆入学はさせる。
②日本の大学は入学さえしてしまえば概ね卒業できる。アメリカの大学は死ぬほどレポートの提出があり簡単には卒業できないし、ドロップアウトする人たちも多い。

この辺のことはハワイ大学で教授をされていた方にも確認したが概ねそうらしい。

アメリカは一定程度は自由にやらせる。ただし、監視はしており安全性の担保はしている。

こうした文化間の違いはアメリカ式のサービスの導入を阻害して、本来利用者が受けるべき受益を失わさせている。民泊なども縛る法律を作った結果、B&Bという自由な産業が育たなかった。

「やってみなはれ」を考えない文化に憂う。

(2024/04/25)

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