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社員に代かわるものはあるのか(イーロンマスクが理解できない)

■大量退職を補うもの

「会社に出てこい」
「もっと働け、さもないとクビだ」
という、とても現代企業の経営者とは思えない発言を聞いて驚いた。

もちろん、社員には過負荷とも思える課題を出し、それを求める経営者もいる。しかし、あからさまに発信する経営者はあまり見たこともない。

この影響は、聞いたこともない状況を生み出している。

○ツイッターさらに1200人退職か、従業員3分の1に激減…機能不全の問い合わせ急増
2022/11/19

 ツイッター社を買収したテスラのイーロン・マスク最高経営責任者は従業員に対し、17日夕までに長時間労働に同意しないなら退職するよう求めていた。マスク氏の買収前は約7500人いた従業員が、約3分の1に激減した可能性がある。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221119-OYT1T50137/

これが事実なら、びっくりしてしまう。規模が大きすぎて実感がわかないかもしれないが、30人体制の生産現場、営業現場が10人になることだ。常識的には仕事は回らなくなる。

おそらくは、一定程度は信頼できるのだろう。類似した報道を見かけている。
一体、これだけの大量退職にどう対応するのだろう。

新たに募集したからと言って、業務ノウハウの蓄積にまでは時間がかかる。このまま放置すれば会社の存続も危うい。それを望んでいるのか?

■目標の共有

こうしたハードワークを社員に求めることは、社員がそれに応える動機付けがないとできない。それは金銭ではないだろう。

かつて、ラグビー日本代表のヘッドコーチにエディ・ジョーンズ氏が着任したとき、トレーニングについても数多くの改革を行なった。その練習はハードであり、ワールドカップ終了時に選手が「もう、あの練習をしなくて良いのかと思うとうれしい」という発言を聞いた気がする。

伝聞であるが、選手が「コーチ!もう練習について行けません」というと「そうか。では明日から来なくてもよいぞ」と言われたと聞く。しかし、「世界と戦う」という目標の共有をしていれば、皆は頑張れる。

IT亡者たちは、何を目標とすることを社員と共有しているのだろう。自分の利益だけだろうか。それでは先が見えない。

FaceBookも同じ運命にあるのか?

○追いつめられたザッカーバーグ 年末商戦に生き残りかかる
2022年11月17日
https://ascii.jp/elem/000/004/113/4113481/

■参考

○ツイッター社員、大量退職か 長時間労働要求で―米報道
2022年11月18日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022111800527&g=int

○ツイッターで大離職開始、マスク氏の「激務」通告受け
2022年11月18日
https://www.afpbb.com/articles/-/3437591

○イーロン・マスクの「ハードコア」にTwitter社員が「ノー」。数百人が大量流出か
ハードコアを求められたTwitterのSlackには、退職のサインである「敬礼」の絵文字が多数投稿されたという
2022年11月18日
https://www.huffingtonpost.jp/entry/hundreds-of-workers-seem-to-leave-twitter_jp_63770560e4b0283a8d1a39a7

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