見出し画像

選択的夫婦別姓について語るときに私の語ること その2

昨日のつづき。


ネットで「(選択的)夫婦別姓」について検索してみると、実際に、結婚に伴う改姓をしたことで、苦労した人たちの話がたくさん出てきた(苦労し続けている人たちもたくさん)。
※情報収集する時、Twitterにかなり助けられたことを特記しておく。

最初の感想としては、
私が聞いたことがなかっただけで、改姓したくない人って、実はいっぱいいるんじゃん!(ほーらみろ!!)」って思った。

この「聞いたことがなかった」ってのも、偶然そうだったというよりは、要は、男性優位社会では、女性の困りごとや不満の声が、そもそも聞いてもらいづらい構造になっている(メディアなどでもなかなか話題にされない)のだということも、後々、自然とフェミニズムも勉強していくことになり、知っていくのであ〜る。(昔の漫画のナレーション風に言ってみた)

それから、
結婚しても名字変えたくないって、言ってもいいんだなぁ!」と、目からウロコが落ちた気分だった。
だって、結婚したら女性が名字を変えるなんて、ある意味当たり前のことだと思いこんでたからなぁ。

そして、検索結果のページをどんどん見ていくうちに、ちょっと検索しただけで終わるような話ではないことがわかってきたのであ~る。


好きな人の名字+自分の下の名前

ちょっと話がそれる。

これは選択的夫婦別姓について話す時によく出てくるお決まりの話題だが、私も、子供の頃や思春期、学生時代を通して、好きな人の苗字に自分の下の前をくっつけてみる…というような、いわゆる結婚を想定(あるいは妄想)してみる遊びは何度もしてきた。

学生時代どころか、私は具体的に結婚が目の前に迫ってくるまで、「結婚したら、自分の名字は変わるんだよなー」くらいに、ずっとうっすら思っていたし、多くの日本人女性がそうだと思う。
特に、そこに何も疑問を抱かずに生きてくるというか。

そして、そういう遊びが一般的であるからこそ、「夫の名字になることが、妻の幸せに決まってる」みたいな思い込みをしてしまう人が多く現れるのだろうとは思う(男女問わず)。

別にそれは遊びとしては楽しかったんだが、今考えると、なんだかなぁという気持ちにはなる(ただし、これは大事なところだけど、結婚して相手の名字にぜひなりたい!!って思ってる人には、ぜひそうしてほしい!!そこは全然否定しない。あくまでも「選択」できるのが大事)

なんていうか、(現代日本で)名字が変わることの不利益の大きさ・重さが、ちゃんと評価されていないというか、あまり認知されていないんだよね。
だから、「結婚して改姓してみてから、その大変さがわかった(後の祭り)」みたいな状況になってしまう。
ネットで、そういう人がたっくさんいるんだということを、知った。

ひぇ〜〜〜〜〜と思った。


「今まで考えたこともなかった」のは、恥ずかしいことじゃない

こんな、偉そうに専門家顔(?)してnoteなんぞ書いているが、私だって自分の身に迫るまで全然考えたことなかったんだわ、ってのは言っておきたい。

だから、結婚で名字が変わることの不便さ、不利益について、「今まで考えたこともなかった!」という人も、そのことを恥じたりせずに、「そっか!考えたことなかったなぁ!これからは考えてみよ!」くらいのノリで、このイシューに興味を持ってもらえばいいと思う。

少なくとも私は、「『そういうものだから』と思ってやってみたら、『なんじゃこりゃあああ~!!!』『こんなはずじゃなかった……』と思った人たち」の経験談を知った以上、同じ轍を踏んではいかんだろう、と思った。

少なくとも私は、改姓する前にそのめんどくささに思い至り、実際に改姓した人たちの体験談をググり、「やっぱそうなんだ……!」となったのだから。
先人たちの声を無駄にしてはならぬ。


改姓したくない理由は人それぞれ

名義変更の手続きがめんどくさいと思っていたのは案の定そのとおりだったが、調べてみてわかったことは、改姓後の煩わしさは、改姓(名義変更)するその時だけじゃなく、その後もずーっと続くということだった。
特に、仕事で結婚前の名字を使ってたりする場合、その2つの名前が同一人物の名前であることを、いろんな場面で何度も何度も証明しないといけないらしいのだ!
それは想定外。
(「下の名前が同じなんだから、まぁ、同じ人やろ」と簡単に思ってはもらえないらしい)
やってみないとわからない。ってわけか。
……にしても、今までに、やってみてわかった人めっちゃたくさんいたと思うんだけど、なんでその情報が伝わってこないんだろう、これから結婚する人たちに。

そして、改姓したくない(あるいは、したくなかった)理由は、人それぞれ多種多様なんだということもわかった。

私と同じように、名義変更手続きの煩雑さ、時間的・精神的・経済的負担を不利益だと感じる人はもちろん多かった(専業主婦が多かった時代と比べ、現在は、社会的に重要なポジションについている女性や自分個人の資産を多く持っている女性も多い。初婚年齢も上がって、結婚する時には、かなりの個人的契約や社会的実績を持っている女性も、今はそこらじゅうに存在するのだ)

でも、それ以外にも、いろいろある。
知ってみたら「そっかー、そんな理由もあるんだなぁ……!!」と思うこと請け合いですよ。
例えば、珍しい例で言えば、夫婦で同姓同名になってしまうとか(それは盲点…!!)


「自分の名字が好きだから、結婚とはいえ変えたくない」という理由で変えたくない人がいるのは、すぐに思いつく人は多いだろうと思うけど、他にどんな理由が思いつきますか?

明日までに考えてみてくだされ。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?