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お向かいのみかん農家さん


前段として

日々いろんなことを思うのに若かりし日のように過ぎ去ってしまう。その思いの一粒でも文章に残したい今日この頃。
インスタに綴っていたのですがnoteの方が合ってる気がして久しぶりにnote再開です。

いつも朝5時にあかりが灯るお向かいさん

私は練習のため朝4時半に起きます。身支度を整え、自宅内の練習場へ行くのが5時頃。すると同じころにお向かいの明かりがつくのが見えます。たまに早く行くと4時半頃はまだついていない。必ず5時頃にパチっと明かりが灯る。

お向かいの家は80代ご夫婦のみかん農家さん。
穏やかなご夫婦で、みかんをお裾分けしてくれたり子供たちを可愛がってくださる。
そのご夫婦はきっと朝5時に起きる生活をもう何十年と続けられているんだろうと想像します。
私は自分に課している早起きの規律を自分の都合でよく破ります。でも私が起きられたその日は、必ずお向かいの家の明かりは5時につきます。そのリズムを私が知る限り継続されていらっしゃる。

今も現役農家という状況は農業全体から見たら良いことばかりではないでしょうし(そのご夫婦は息子さんも一緒に農家されています)、70代からは世俗から徐々に離れ霊性と精神性を深め死へ準備する、とともに後世を導く役割と義務に従事する時期、という考え方もあります。これはヨガとシュタイナーに共通した考えです。
しかしながら、そのご夫婦が規律を保った生活を安定して継続させている姿に深く感銘を受け、ご本人に伝えずとも心の中でお手本とさせて頂いているのです。

農家さんが多い土地なので自然と彼らから影響を受けることが多いここでの生活。
自宅から徒歩1分のさくら市は地元の農家さんの憩いの場。
毎週土曜日の産直では美味しくて朝採れたての野菜が驚きの値段で並びます。
あとみかんの試食が袋いっぱいに貰えます。
皆さん基本的に元気で声が大きい。土地を信頼している。自分を持っている。
なかなか畑でうまく野菜を育てられない新参者の私たちにとって先生だらけの土地なのです。

みかんと野菜が食べきれないほど溢れている。
水は井戸から湧いてくる。
お日様を浴びて朝が始まる。夜空の星はこぼれ落ちそうなほど綺麗。
望まない在り方から離れて、望む世界のためにエネルギーを注いでいる。
オンライン道場の仲間と日々一緒に瞑想と練習をできている。

豊かさとは何か?を考えることの多い日々です。


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