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これから産む人に伝えたいこと

ここ最近、初産を控えたかわい子ちゃん達に会う機会が多く、マタニティヨガのパーソナル依頼があったりもして。私自身の体験をもとに伝えたいことをまとめてみました。
勢いに任せて書いたので、読みにくい点あるかもしれません。お許しください。

まずね、何より伝えたいこと。
私の体験から断言できるのは、あなたのこれまでの記憶と蓄積されたものだけで出産をするのではなく、あなたの中のまだ見ぬソレが出産を既に知っていて出産をリードしてくれるということ。
だから大丈夫。
何も心配しなくて大丈夫。

一人目の出産はジェットコースターみたいだった。
陣痛の波は大波で、サーフィンなら私は間違いなく並に揉まれてぺちゃんこになってるはず。
でも私の中のソレは陣痛の波には乗り方を知っていた。
陣痛に合わせてソレは必要な姿勢を選び、必要な呼吸をした。
身体は楽器となりソレは口から音を鳴らした。
その音は自分の口からは聞いたことのない音だったけど、陣痛のエネルギーを逃す最良の音で、人を産み落とすのに最高に効率の良い音だった。
そこに私は関与してなくて、ただ任せていた。
助産師さんは黒子で、私が次々と変える体勢についてきて腰をさすり、サポートをしてくれた。
私は恐くなかった。
なんでも受け入れる気持ちで、おいで!とだけ思ってた。

ソレは野生とも言える。
自分の中にこんな野生があったなんて知らなかった。
その最中にあっては夢中だったけど、終わってみてびっくりした。
お産は動物に戻って行う行為だった。

ソレは神様に与えられた役割とも言える。
女性は子供を宿し、腹で育み、産み落とす力を与えられている。
だから心配しなくて大丈夫なの。
それは既に備わっている。

もちろんソレを顕すのは楽じゃないよ。
初めての出産は未知の体験で、不安定になりがちな心を凌駕して野生と神性を顕すには、覚悟が必要と思う。
でも本当に知っておいて欲しいの。
自分が持ちうる知識と体力だけで行おうとすれば不安もあるかもしれない。
でも実際は違う。
あなたの中にあるその力が、その野生が、出産に必要なことは全て知っている。
恐怖と緊張を手放せば、ちゃんとその装置は起動する。

赤子の生まれでようとする力は膨大なエネルギーだった。
全身でそのエネルギーを受け取ってほしい。
怖がらず向き合ってみて。
それは一言では言い表せない。
怒りも喜びも、生まれようとする決死の覚悟も全部ごちゃまぜになったものすごい創造のエネルギー。
ビッグバンとはこんなエネルギーだったのかなと思う。

一人目出産の時、痛いと口にしてしまうと、それがただの痛みになってしまいそうで最後まで「痛い」と言わなかった。
言ってもよかったのかもしれないけどできなかった。
陣痛の中に命の躍動を感じていて、それを“痛い”という表層の感覚だけを捉えた言葉にした瞬間、自分の意識もそこに落ちてしまいそうだったから。
生まれた後、横でふにゃふにゃしてる赤子があの膨大なエネルギーの源だったのかと思うと不思議だった。

あのエネルギーを全身で受け取ったからこそ、娘の命への深い信頼がある。
それはもちろん二人目の息子に対しても。
子供だけではない。
生きる、死ぬ、子孫を残すという根源的な命の摂理への敬意、絶対的な法則への降伏が、出産体験を通して確かに身体に刻み込まれた。
こうして始まった育児は、深いところで私に安定をもたらしてくれた。

もちろん、安産のために必要な準備は行った方が良いよね。
散歩はとても良いね。両手に何も持たずに、できたら携帯も水筒も持たずに散歩する。
ゆったりとしたヨガや呼吸法、瞑想もとても良い。

ヨガのお師匠、ウェイロン先生が話してくれたモロッコ(だったかな?)の民話。
ラクダ使いがラクダを柱に縄で繋がずに放置していた。
そこに賢者が来て「なぜ縄を繋がないのか」と尋ねた。
「神の祈っているから大丈夫だ」とラクダ使いが答えると、
賢者は「まず縄を繋いで、それから神に祈れ」と諭した。

この話が好きで、一緒だなと思う。
出産に向けて必要な身体のケアと準備はできる限りした方が良い。
その準備が緊張と不安を手放し、本来の力を発揮するのを助けてくれるし、
発揮しやすい身体の環境を整えておくことにもなる。

会陰マッサージも良いと思う。
私は一人目していたので切れずに伸びた。
二人目の時も切れなかった。

陣痛が来たら、落ち着いて取り組む。
胎児が生まれる全ての準備が整った。
それはあなたの自我を超えたところの、完全で完璧な采配で、そのタイミングが来た。
だからできることは信じて委ねていくだけ。
呼吸を観察して、深い呼吸を心がける。
エゴを超えた仕事だから、感情に必要以上に囚われすぎず神様の道具になることを心がける。
最後、産む瞬間はもちろん荒々しい呼吸になるし、エゴなんて勝手にどっかいっちゃうけどね。
大丈夫。自然の摂理ほど絶対的な法則は無い。
ここまで来たなら、あなたは与えられた役割と義務を献身的に果たすだけ。

もちろん、これは私の体験で私の考え方だから、読んでしっくりこなければ、こんな意見聞く必要ないよ。
お産は一人一人のもの。
出産に対してより前向きになってもらえたら嬉しいなと思い、書いてみました。
少しでも役に立てれば嬉しいかぎり。
読んでくださりありがとう♡

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