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バイトを飛ばれた側の人間(?)として色々思うことをまとめてみた


初めまして、那智です。
今回は、最近見て非常に感銘を受けた動画があるので、このことについて語ろうと思います。
Youtubeより、なかむたさんの、「バイトを飛びまくった男が教えるバイトを飛ぶ時の極意」という動画です。

タイトル通り、バイトを飛ぶ(=バイトのシフトに入っているのに急に欠勤し、そのまま失踪すること。類義語:ブッチする、バックレる等)人がバイトを飛ぶ極意を伝える、という動画です。

なかむたさんはYoutubeの投稿もしつつ、ピン芸人をされている方だそうです。お話の仕方も堂々とし、フリップもまとまっていて非常に完結で、面白かったです。
芸人をしながら様々なバイトをこなしていたが、その中で何度も飛んできた、という事でした(動画で店名もあげていらっしゃいましたので是非見てみてください)

ここで私の話になるのですが、私は初めてバイトに入った飲食店で5年間働き続けることができました。未熟な点も多々ありましたが、楽しく働かせていただき、どちらかというとなかむたさんとは反対で、数々の飛んでいった方達を見送ったタイプです(??)
その私がいろいろ思うことを、とりとめもなく書いてみました。
(私はシフト制を採用している飲食店や販売など接客の経験が多いため、そういった視点が多いです、「ほーんそうなんや」ぐらいの気持ちで見ていただけると助かります)
また基本的に、おそらくバイトを飛ぶ方は「新人さん」であることが多いので、そのように仮定して書いています。

○飛ばれた当日、やはり現場は困惑する


その職場の人員の状況やら、どのくらい飛んだ方が仕事を覚えている状態なのか、などその日によって様々なので、影響は一概には言えません。
「新人さんが1人居なくなって回らなくなる店が悪い」という意見は本当にその通りです。きちんとした店舗であれば、恐らく既存の従業員で店が回る状態にシフトを組み、それに新人さんをプラスする形がほとんどだと思います。

私の経験した感覚でいうと、新人さんがいるときは、既存の従業員も少し気を張っている状態かと思います。何故かというと、「この新しい方はここまで仕事を覚えてる状態なんだな」「今日は新人さんがいるので自分はこういった動きをする」と、事前に新人さんの負担を減らす、またはカバーする動きをある程度イメージしてシフトに臨むからです。特になんとなく仕事を覚えた新人さんについては、経験値を上げてもらうために、あえて1戦力としてカウントし、仕事に慣れている従業員をそのフォローに当てる、という配置も多くなります。

ベテランなら新人が1人いなくなるぐらいで変わんねーだろ、と思われると思いますが、先ほど言ったようにその日のシフトの心づもりは変わってきます。それを崩されるのって、勤務前にちょっとしたストレスを感じるんです。あ、今日一人減ったんだ、ちょっとがんばらなくてはいけないな、と。

それに、やはり頭数がいるに越したことはないです。1人いるのと2人いるのとではやはり違います。飲食店で例えると、既存の従業員が営業を回し、新人さんにお皿洗いをしてもらうとか、カトラリーの準備をしてもらうとかだけでもまったく違います、ほんとに。居てくれるだけでありがたい存在なんです。

最初から完璧にできる人はいないし、できるわかる範囲でやってくれれば、こちらは全力でやります、わからないところは聞いてね、というのが私のスタイルだったので、いつもそういう風に思っていました。

新人さんにキレ散らかす人・新人がいないと回らない無茶なシフトを組むことはやはり良くないことだと思います。一部の社員さんとかお局様とか変な方はいましたが、自分はそれに染まらないように気をつけていました。
私も新人の時、周囲の方に見守って貰いながらなんとか続けてこられたので…

でもこれだけは言えます。
金土日祝日に飛ぶと絶対気持ちいいと思います(推測)


○無断欠勤の際、「事故ではないか?」と怖くなる

飛ばれた後に、例えばその方の連絡先が消えただとか、メールだろうと電話だろうと郵送で制服を送りつけてこようが、相手の意志が見えたとき、変な話ですが私はすこし安心します。バイトの友人から「飛んだ○○を近くで見かけた」とか…

一番怖いのは、無断欠勤された日、相手からアクションがあるまでは、「出勤途中に事故に巻き込まれた」とか、「どこかで病気で倒れていた」とか、そういう可能性も考えないといけない、ということです。
実際私が経験したのは、シフトに入っているはずの方が来なくて、しばらく連絡がとれなくなったことがありました。長く勤めていた方で、常識が無いタイプの方ではなかったので心配していたのですが、後日連絡があり、病院に急遽入院していたことが判明したんです。(1人暮らしだったので連絡を取る方がいなかったそう)

いや長く勤めていた人なら心配するだろ、新人には心配なんかしねーよと思う方もいるかと思いますが、いや私は心配します。ていうかむしろ新人さんだからこそ心配します。
特に、まだバイトに慣れていない高校生の子とか…学校など別のところから直接通ってきてくれる子などは、やはり心配です。親御さんも心配すると思いますし。書いてて思ったけど、ワイが心配性なだけなのかもしれません。すみません。

○今までどんな風に飛んだ人がいたか

自分が覚えている中で飛んだ人または急に辞めた人について書きます。

・友人グループでバイトに応募してきてまとめて採用するも、友人グループで店に電話をかけてきてその場で一斉退職(なお出勤時間の1時間前)
・土日の勤務で飛ぶ(出勤予定時間中遊びに行っていた模様、SNSで発覚)
・いつの間にかLINEグループから抜けているor勤務表から名前が消える(数え切れない多数)
・週五で働けるといって入ったのに徐々にシフトを減らしていき、店に制服を郵送してきて失踪


○辞めたい時どうするのがいいか

辞めたい場合、きちんと管理職の方や店長など出勤表を作ってる方に話して、出ているシフトなど話し合って、例えば今月までは勤務する、今出ている勤務表までは出る、など交渉してみてほしいです。
一概にはいえないのですが、お盆や年末年始など繁忙期といったタイミングでなければ、きちんと話し合えば無理に引き留める必要はないです。
新人さんであれば、仕事をまだ覚えてないうちであれば、逆に辞めやすいと思います(職場の利益的に仕事を教える必要がなくなるので)

ある意味、そういう感じで、自分の「辞めたい」という意志を伝えて、その上で職場側の意向を聞き、納得した形で円満に辞める、そういったプロセスを踏むのはとても大切なのかな、と思ったりします。
そういう風に、「飛んでしまう人」は、交渉する経験を踏まないでしまう人が多いので、ちょっともったいないのかな、と。
「飛ぶ」という感覚は、バイトや非正規社員あるあるなのかもしれません(正社員だとあまりきかないけどどうなんだろう)

○辛い時は飛んで欲しい


とはいっても、ほんとに辛かったら飛んでください。
つくづく思うのですが、飛ぶ人の人間性を指摘する人もいらっしゃるのですが、なんというかそもそも、やはりその方に居づらい思いをさせてしまったのは、お店側の多少の落ち度だと思っています。
私もそういう意味で、申し訳なかったな、としょぼんとしたりします。

それに本当に悲しいんですが、
「新人もしくは後輩には辛く厳しく当たっていい」
という考え方をしている人は、経験上割と多くいます。
中には、人格否定的な態度や言葉を良しとする人たちもいて、そういった空気が普通になってる場所もあります。
そういうところで、こころが辛くしんどくなってしまったかたは、自分のこころを守るために飛んで欲しいです。
一人抜けても、仕事はクソ忙しくても時間は経つのでなんとかなるんで。

ただ、先ほど書いた「交渉のプロセス」の話は、バイトを辞めたい人が余裕があるときにしてくれると、私としては嬉しいなと思います。

というわけで、とりとめもなく書いてみました。
最後に、上のなかむたさんの動画で一番好きな言葉で締めて終わりとします。
お読み頂きまして、ありがとうございました。

「親から貰った
 大事な心を
 一瞬 殺す」
(引用:なかむた様 バイトを飛ぶときの極意一つ目
https://www.youtube.com/watch?v=UTjduC0F7Yw

○余談

もしバイト先で辞める方がいらっしゃったら、何も言わずに去られるよりはだれか信頼できそうな方にでも話してくれるとうれしいなと思っています。
お節介ですが、何も言わずに去られるより、色んな理由で辞める方がいらっしゃったので、応援しています、と言えるだけでも嬉しいんです。
それが、急にいなくなっちゃって、なにも言えないのはすこしかなしかったりします。
「辞めます」と言ってブチ切れられる様な職場であれば、飛んでください


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