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育児の座右の銘は、"Dum spiro spero"

私は、自閉症と知的障害を合わせ持つ小学生の男の子の父です。

息子は、とても育てやすい赤ちゃんでした。少量でも光を感じると寝つきが悪くなる日はありましたが、入眠すると朝まで夜泣きなどもほとんどなく、育てやすい子でした。

ただ、哺乳瓶からの授乳がなかなかできなかったり、寝返りもハイハイもできるようになるまで時間がかかってました。さらに、一歳半の健診時には、歯磨きや指差しができず、発語はありませんでした。のんびり屋の私は、不安を感じ始めつつも、「いつか他のお子さんと同じことができるようになるだろう」、とぼんやり考えていました。

保育園の先生の勧めで、息子が2歳6ヶ月のとき、療育と出会いました。
保育園に息子を届けた際、保育園の先生から「ぜひ、保育園での姿を見てもらいたい」と要望があり、妻と二人で見に行きました。そのとき、他のお子様たちとの違いに気づかされ、療育を勧めていただきました。遅れでは済まされない、どうしようもない差を見せつけられた私たちは、動揺しながらもその提案を受け入れました。

それ以来、色々と葛藤はありましたが、今では価値観が変わりました。息子のペースで成長してくれれば良い。そして、私たち家族は息子に合った接し方を学ばねば、と強く感じています。

これからも、育児は続きます。
現実は厳しく、初めて受けたときの発達検査の結果は一年遅れでしたが、成長につれもっと差は広がっています。しかしながら、療育のおかげで息子はできることもかなり増えました。そして、息子の育児をきっかけに多くの素敵な人と出会い、私自身も成長しました。

ネットで障がい児の育児に関するトピックを検索すると、地域など「周りの環境」を要因とした情報格差があり、大変な思いをされている方が多いことを知りました。そこで、このブログを通じて、同じ立場の人たちと励まし合うと同時に、経験から得られた知見やお役に立てるグッズなどを紹介し、情報交換ができたらいいなと思いました。

このブログは、肩ひじ張らずに、楽天的なブログにするつもりです。第一回の件名に書きました"Dum spiro spero"は、ラテン語で「息をする間は、私は希望をいだく」を意味します。楽天的に、希望をもって育児できるようになった、私の座右の銘です。

どうぞよろしくお願いします。

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