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挑戦してよかったディレクター常駐案件!手作りの昼食を持っていったら、社員が感激してくれた

今年9月9日で1年4カ月の客先常駐が終わり、再び家に引きこもることになったなっちょです。
2021年5月から知人の紹介により、週4で建設会社に常駐し、Webとイベントのディレクターに携わりました。

社長とプロデューサーと企画を練ってカタチにする毎日を過ごし、平均で月間3〜4万PVのWebサイトを改善・更新。
会社が所有しているスタジオも活用して、月80件前後の新規獲得を達成しました。
コロナ禍で落ち込んだ後だったため、この結果に社員みんなで喜びました。

かつて憧れた常駐案件が終わり、今は常駐前の生活に戻っています。
常駐案件に関する記事はたくさんありますが、結局は取引先と自分の関係次第だなとつくづく思います。
振り返りも含めて、常駐の良し悪しをあげていきます。

メリット:「人・モノ・金が整っている環境」個人事業主ではなかなか味わえない

頼りになる仲間がいて、月数十万もかかる高額なツールを導入し、都内の好立地で仕事ができることなんて、個人事業主ではほとんどありません。

私はディレクターだったため、社長とプロデューサーの決めたことを具体化するために、例えば新しいページのワイヤーフレームをつくりエンジニアさんやデザイナーさんに手配をし、品質のチェックなどを行います。

逆にWebサイトの欠陥や改善点を列挙して提案し、自分主導で動くこともありました。KPI管理のためSalesforceも覚え、営業と協力して業務効率の改善にも携わりました。

ここまでリソースが充実しているのは、人やモノに資本を投下できる企業のなせる技だと思います。
フリーランスで月数十万のツールを導入されている方は、ほとんどいないでしょう。(必要のないツールもありますが。。)

ベンチャー企業のため、もちろん新しいことに挑戦します。
扱っているツールも、テストで導入するツールも触ったことがないものばかりでとても学びになりました。学びながら収入があることに感謝しながら貢献できたと思います。

業務委託契約は雇用契約と異なり、就業規則のようなものがないので、比較すると自由度が高めです。(この会社は副業禁止のため、社員の縛りが強め)
そのため社長には恐れをなさずに提案できます。
社員から言いにくい業務改善の案をどんどん吸い上げて、会議に出し改善するように仕向けました。
すると多忙ゆえに重い雰囲気だった社内環境も、徐々に柔らかくなっていきます。
とにかくコミュニケーションが少ない会社だったため、私が早朝につくったご飯でランチ会を実施し、縦割りで横のつながりが少ない関係を改善するよう努めました。
社長とつかず離れずの関係だからこそ、社員さんと良い距離感を取れたと思います。
当時ランチに付き合ってくれた社員さんに感謝です。

この日は昆布でだしをとった牛丼。多い日で10名前後が参加するので白飯が不足する。

「お金は結構です」と言っても、皆さん喜んでカンパしてくれました。逆に貰いすぎたので次回は国産肉にしたり、食器を充実してお返ししました。

デメリット:フリーな生活がどこか遠いものに感じる

契約内容として8時半〜17時半は、会社の業務を行うことが決まっていました。
そのため6時に起床し(昼飯ありの場合は5時)、7時に家を出て8時には会社に到着し、仕事の準備を進めます。
月・火・水・金曜日はいつも同じ時間に起きて会社に行って、帰宅は決まって19時前です。
毎朝、出勤していると同じ人を見かけるようになります。
電車を見渡すと、朝なのに疲れている人がいます。(私もそうでした)
「あれ?フリーランス関係ないじゃん、俺、会社員と一緒じゃん」ってなりました。
同じライフスタイルで同じ収入が続くと思考停止して、「こんな生活も良いかも」とついつい思ってしまいます。
慣れとは怖いもので、一度安定を手にしたらなかなか手放さなくなってしまいます。
なにか見失いそうになる前に、しっかりと原点を見つめ、ことなきことを得ました。
どんなことがあっても、目的を見失ってはいけません。

体験して本当に良かった!常駐に迷ったら行ってもみても◎

結論、客先常駐をして本当によかったです。
やはり企業の資本でないと試せないことが多々あります。
月の広告費を100万円単位で出せる経験もなかなかできません(笑)

その会社も円安と戦争の影響で、建材費が高騰し苦境に立たされてしまいました。いろいろなものを削った結果、業務委託の人間を削る作戦を決行したため、私との契約内容も変わりました。

9月10日以降は「週一の企画会議のオンライン参加」と「お客様への取材および記事作成」になります。会社のマーケティングやシステム面をよく知っている上に、取材の腕を買われて変更されたのでしょう。

あと月に一度は出社することに決まっているので、そのタイミングで社員のランチをつくることになっています(笑)

契約が決まった当初、会社の重鎮から「この会社のディレクターやプロデューサーは半年以内に契約解除になる」と聞かされましたが、よく健闘したと思います。

絶賛、ブラック企業としての人気も高めですが、私は自由度が高く、成長させてくれたこの会社が好きです。

もし常駐に二の足を踏んでいる方は、勇気を持って前に進んでみても良いかもしれません。自分の行動によって可能な部分は変革できますし、うまく渡り合えるはずです。

わたしは常駐がなくなったので、現在のクライアントさんとの関係を大切にしつつ、この貴重な経験も活かして仲間と新しいサービス開発を進めます!

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