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南伊豆リターンズ

またしてもちょっと時間が経ってしまったが、今年の2月の3連休、南伊豆に奥さんと一泊二日で旅行してきた。昨年2023年1月に2週間ほどワーケーションした以来の大好きな南伊豆。1年前はまだ河津桜の開花前だったので、来年は桜を観にこようということで今回2回目の来訪。

前回の記事でも書いたけど、人生で2週間も過ごす場所ってそんなに多くない。自分の場合は南伊豆以外に実家のある東京都大田区、小学校の時3年住んでたパリ郊外、留学してたセブ、あとは一人暮らしとかで住んだところくらいと十箇所もない。
そんな南伊豆は、今回の旅行でも着いた瞬間から仮想故郷のように懐かしく愛おしい、また地域側もなんとなくあたたかく迎え入れてくれるような感じでとても最高な滞在だった。

去年と変わったようで変わってない南伊豆だが、一番大きな変化といえば伊豆縦貫道の河津下田道路が開通したことだ。
これはとてもすごい変化で、南伊豆に行くのにこれまで熱海から東伊豆の海沿いの下道をちまちま走ってたのが、伊豆縦貫道使って30分以上短縮された。
伊豆縦貫道といえば地元民から伊豆半島南部の観光需要増加のために昔から悲願されているもののなかなか完成しない不思議な道路。改めて全線開通した時の南伊豆のポテンシャルはすごいなと思った。


今回の旅行は前回滞在した時にとてもよかったところを回った。細かいお店とかいくつかあるが、大好きな宿のブルーイングリーンに泊まったこと、お弁当屋さんの夫婦と再会したことをシェアしたい。

まず今も泊まったブルーイングリーン。名前の通り山の中のホテルから目の前に広がる夕陽が沈む海を一望できる、本当は誰にも教えたくない1泊3組限定のホテル。相変わらずの仲が良くて微笑ましい夫婦が作る空間や料理が最高だった。
元広告マンのマスターが囲炉裏を囲んでのこだわりまくった夕食を共に過ごす時間が相変わらずプライスレスすぎる。 話が楽し過ぎて2時間半くらいが一瞬のように感じてしまう。楽しすぎて持ち込んだ梅酒ひと瓶開けてしまった。。

このホテルのご夫婦の直近の夢はエベレストホテルに行くこと。ヘリコプターで行くと言ってたけど、君たち若いから歩いて行きなよと言われ、4月のモラトリアム期間に行くことをこの場で決意、また秋ごろにエベレストの報告にきますねと言ってお別れした。
(ちなみに今エベレストにいてこのnoteを書いている)

お別れの際にいつも最後だけ顔を出してくれる夫婦が飼っていた大型犬のわんちゃんがいないこと気付き、聞いたら昨年亡くなってしまったとのこと。
「私たちの年齢ではもう犬を飼うと最後まで看取れないかもしれなくて飼えない」と何とも言えない顔をしていたのが印象的だった。
歳をとると長く付き合うものが始められないんだなぁと改めて思った。今やれることをしっかりやってこうという気持ちになった。


ブルーイングリーンの囲炉裏で焼く干物

翌日は1年前に毎日通いまくってたお弁当屋さんの夫婦に会って来た。


実は前日にも会いに行ったもののいなかったので「今日また再訪したよ〜」と伝えると、夫婦で畑に行く寸前だったみたいで「神様が会わせてくれた〜」って喜んでくれた。
夫婦は1年前からいろんな変化があった。弁当屋の家の前のスペースに野菜の苗のプラントがいつくもあって聞いたら夫婦で畑を始めたらしい。
それと旦那さんの方は歌も始めて昨日不在にしてたのも歌のレッスンだったとのこと。年取ったらだらだらしちゃうから、たまに緊張するのが長生きのコツだと言っていてなるほどなぁ〜と思った。
最近は畑に歌に毎日やりたいことがいっぱいあって、朝起きるのが楽しみで6時前には目が覚めちゃうらしい。
歳も歳だったし心配だったけど、めっちゃ元気そうでほっこりした。

弁当屋さんの近くの川沿い、歴史も楽しい南伊豆


自分における南伊豆のように、一度2週間くらい滞在すると、旅行という枠を少し超えて暮らすような体験をすることができる。
そうやって暮らしたことがある地域をもつことで、再び訪れた時も変化を感じることが出来て特別な幸福感を得ることが出来るなと二度目に訪れてみて感じた。

日々新しい経験や刺激を求めがちなところではあるが、たまにはこうやって心のふるさとのような原点に戻るのもとてもありだなと感じた早春であった。

トップ画像の写真は南伊豆の下賀茂温泉街にある桜と、至る所から温泉の湯気が昇っているなんとも南伊豆らしい一枚をチョイス。愛らしい。

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