見出し画像

8年前の俺へ

はじめに

 2023年4月3日、年度初日。もう2023年も1/4が終わったんかーという気持ちと新年度のワクワク感が混ざっている時期。四季の中でも春が一番大好きなんだけど、新年度に感じるフレッシュでポジティブな雰囲気が好きなこと、自分が花粉症じゃないこととが理由である。

そんな新シーズン到来する今、8年前に社会人になったばかりの自分に対してのメッセージを書こうと思う。
自分に向けて書く理由はというと、今の新入社員の人とはジェネレーションが違うのでもはや別人種だとも思ってる。なので偉そうにあーしなさい、こうしなさいということは言えないし、むしろニュージェネレーションから学びたい気持ちの方が強いくらい。なのであの頃の自分に対する提言的な感じで書き留めて、何か参考になることがあったら嬉しいなという感じ。

会社が成長させてくれると思わない

 自分の就活の時の軸みたいなものに、「海外で働く」「成長できる環境」みの2つがあった。最終的に迷った2社もどちらかもできる会社で、海外で働く要素の強いメーカー企業に入った。
就活の時には難しいけど、最近わかってきたことで身近にいるビジネスを通じて成長している人は共通していて、

①やってることに熱狂する
②他人よりも低コストで努力ができるようになる
③自分でチャレンジングな機会を創る
④成長する

という4つの順番が成長する人がたどる王道な気がしている。
会社から成長する環境を用意してもらうというよりも、自分で熱狂できるテーマを会社の中から見出すことが大事であって、社会に出たことがない新卒だとそんなのわからないかもしれないし、配属ガチャとかもあるかもしれない。でも見出そうとする努力が成長の第一歩だから自分の知的好奇心に従って、会社の事業や中の人をよく観察し、面白そうなところを見つけよう。

上記を全くやらなかった自分は社会人1年目は全然やりたくない仕事になったことに萎え、不貞腐れてろくに働きもせずエブリデイ飲み会みたいな1年を過ごした・・・。

何者かになろうと無駄に悩まない、焦らない

 とにかく早く、何者かになりたい新卒時代、新卒一括採用ってなんだか横並びでのヨーイドン感があり、周りの人の挙動とかも気になってしまい細かいことを気にしてしまう。海外に行きたくて会社に入った自分は、希望したにもかかわらず国内の担当になり、海外を希望してない同期がなぜか海外担当という謎人事にドギマギしていた。
安心してほしい、8年経っても何者にもなってないから。人生は何だかんだ長いし、ビジネスマンもマラソンみたいなものだ。生き急ぐことはいいけど、必要以上に不安になったり焦ったりしても意味ないから、自分を信じて、どんと構えていて良いと思う。

今ですら何者でもない自分は、「いつか何者かになったら何者でもない時期を楽しめなくなるからこの何者でもない瞬間を噛み締めよう」と得意のポジティブ変換をして今を楽しんでいる。笑

とにかく失敗をたくさんする

 新入社員時代って活躍するやつが目立つけど、それ以上に失敗するやつも悪目立ちする感覚がある。
自分の場合は新卒が大企業だったから、職場の人たちも失敗をしないような人たちが多かった気がして、よりひよってたと思う。
最近聞いて心のメモ帳に残したフレーズが、「もはや挑戦推奨ではなく、失敗推奨でいこう」という格言。
挑戦を推奨する時って、(ただし成功する場合に限る)みたいな括弧書きが存在している気がしてて、もはや失敗を推奨するような勢いが大切だと思ってとても共感した。

自分の記憶力がヤバいからかもしれないが、社会人を振り返ると失敗したことしか記憶にない。多分失敗の前後で学びが多いし、強烈なインパクトがあるからだと思う。
Memorable momentが多ければ多いほど人生豊かになるという意味で失敗は積極的にすべきだと思っている。

失敗をしやすくさせるコツとして、「この人ともう2度と会わないマインド」、「1年後もヤバいと思うか妄想」、「説教時幽体離」を独自のメソッドとして持っているので紹介したい。
「この人ともう2度と会わないマインド」は、何か盛大に失敗をして、めっちゃ怒られた相手だったり関係者ともう2度と合わないと思うこと。実際はその後も仕事したりするんだけど、お互いの部署が変わったり会社が変わったりするタイミングで会わなくなる。笑 そしてもう2度と会わないマインドで全力で付き合った相手とは少し会わなくなった後にまた会って友情が芽生えたりもする。笑
「1年後もヤバいと思うか妄想」は何かやらかした時に1年後にもこのことがヤバかったな・・と思うかどうかを妄想すること。大抵のことは1年後にどうでも良くなってたりするのでリミッターが外れる。
「説教時幽体離」は言葉の通り、理不尽に怒られたり、嫌だなーと思う瞬間に幽体離脱して上から俯瞰して見るような意識を持つこと。今はあまりいないけど、アンガーマネジメントができず怒ってしまう人と出会してしまうかもしれない。人に動いてもらいたいとか変わってほしいとき、感情的になっても伝わらないのになぁと思いながら幽体離脱することをおすすめする。

失敗を重ねるとこういう独自メソッドを編み出し(そしてこじらせ)、成長できるのでもっと大胆に攻めて大失敗して人生を豊かにしていってほしい。

さいごに

 転職をしたこともあり、社会人○年目という感覚が一切ないのだけど、これを機に数えてみたら、今年で9年目になり、来年は節目の10年目。
昔好きだったプロ野球選手名鑑で見ていた10年目の選手ってもうベテランだし、一番脂の乗ったチームの中心選手とかだった。

そんなことを思うと長々といろいろ書いてきたが、結局今も新入社員時代同様に、成長を焦る気持ちだったり、何者かになりたい欲だったり、失敗を恐れてるようなことは時代を経ても同じく悩んでる自分がいなくもない気がする。
やっぱり人間、誰しも調子の波があって、気分が上がらない時もある。そんな時に奮い立たせるためにときどき思い返す、WBCでも活躍したダルビッシュ有のとんでもない名言をさいごに残して締めようと思う。

『(頭の中で)自分が40歳になってクビになって何も仕事がないって状態になろうと思って。で、そこに自分の前に神様が現れて「1回だけチャンスあげるから20歳の時に戻っていいよ」って言われたら、 みんな戻って絶対努力するじゃないですか。で、今戻ってきたってことにしようと思って。やらなきゃヤバい。やらないとまた同じことになると思い込んで。』-入団2年目(21歳)の時に、肩の痛みがある中で投げた試合。相手にホームランを打たれても言い訳をして流そうとした自分に不安を感じた際の気付き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?