見出し画像

【2023年10月24日~10月30日】NABLASで話題になったAI界隈の週間ニュース


NABLASでは常にAI業界のトレンドや最新技術に関して情報を収集し、自社で扱う商材やコンテンツのアップデートを行っています。
今回は、先週2023年10月24日〜10月30日までにNABLASで話題に上がったAI関連のニュースをご紹介します!

先週のNABLAS的、話題のAIニュース

①Claude 2 日本語対応開始

Anthropic 社が開発するAIチャット「Claude 2」が、2023年10月16日から日本語に対応しました。これまでClaude 2は、アメリカとイギリスのみでしか使えませんでしたが、この度日本からでも利用可能となっています。

Claude 2の注目すべき点
・100K token を読み込める
・2023年頭までのデータを学習している
・GPT-4よりも回答が簡潔
・GPT-4よりAPI が安価

Claude 2はこちら▼

②Stability AI から新たな LLM が登場

Stability AIより日本語向け大規模言語モデル「Japanese Stable LM 3B-4E1T」と「Japanese Stable LM Gamma 7B」が新たに公開されました。ともに既存の英語で事前学習されたモデル(Stable LM 3B-4E1T, Mistral-7B-v0.1)に対して、日本語を主としたデータセットで継続的に事前学習を行ったモデルです。これらのモデルは、日本語タスクを用いた性能評価において、同等サイズのモデル内で最高水準の性能を発揮しています。

詳細はこちら▼

③AI作曲コンテスト『弁財天』でKaggle GMのJackさんが優勝

2023年10月28日に行われた【AIミュージックバトル!『弁財天〜第二幕〜』】において、Kaggle Grand MasterのJackさんが優勝をしました。
第一回大会は、AI作曲コンテストでありながらも、作曲のドメイン知識を持っている競技者による後処理戦略がとても強かった一方、今回の第二回大会の優勝者であるJackさんは「運営から提供された 50 曲のジャズアドリブ音源データ」をとことん分析し、後処理をしない制約で優勝を果たしました。

JackさんX▼

AIミュージックバトル弁財天はこちら▼

④Adobeなどの研究者ら、動画からテキスト形式のストーリーを生成するフレームワーク「Verbalizing」 を開発

Adobeなどの研究者らは、LLMを用いて、長めの動画をテキスト形式のストーリーに正確に変えるフレームワーク『Verbalizing(バーバライジング)』を開発しました。

「Verbalizing」のポイント
・光学フローに基づいてキーフレームを抽出
・キーフレーム、オーディオ、テキストオーバーレイからテキスト情報を抽出
・テキスト情報をLLMのプロンプトとして入力
・LLMがビデオの説明(トピック、感情、出演者の行動など)を出力

詳細はこちら▼

エンジニア注目ツール

Memray が便利そう

ブルームバーグ社が開発し2022年にオープンソース化された「Memray」は、pipでインストールすることができるメモリプロファイラです。Pythonでは巨大なデータを扱う事が多いですが、「どの処理がどれだけ重いのか」を見つけることは意外と難しいです。しかし、この「Memray」を使えば、Web チューニングのような形で処理ごとにメモリがどれくらい使われているかを調べることができるため重宝しそうです。

「Memray」はこちら▼