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精神科病院入院日記(閉鎖病棟)33日目。

2020年9月26日土曜日
西3棟2日目

東3棟(急性病棟)とは違う、西3棟

あまり眠れなくて4時30分に起きてしまっています。
朝食、検温、西3での初のお風呂、昼食と続いていきます。
川口病院の西3棟には東3棟にあったようなホールが無く、また作業療法も変わってきます。東3ではどの作業療法でも出ていたコーヒーが出ない日もありました。おやつの時間以外、水・お茶以外を含む機会が無いのでこれは個人的に厳しかったです。
西3棟で私は4人部屋になりました。そして他の患者3人とは初めましてになるのである程度距離を取って、また3人も私の時間を大切にしてくれて静かに勉強が捗りました。

病棟が変わったら社会も違う。ルールを改めて行く

病棟が変わると看護師も職員も変わります。それまで築いてきた関係もなくなりますし、なあなあの部分などが全てリセットされます。入院という形態ならどこでもそうではないでしょうか。
そこで看護師に「いや、東3棟ではこうやってもらっていたから」と言えばカミナリが落ちるのは明白に感じたので、看護師の言う事に大人しく従いました。
下剤のセンノシドが3錠では多すぎて1錠にしてほしいのですが、東3棟では「今日は2錠にしたい」とかその場で言えば変えてくれることが出来ました。
精神病棟って威圧する看護師が必ずいると思います。その良し悪しは述べませんが、それによって私は「この病棟では一切反抗しないようにしよう」と初日で思いました。
それが功を奏したのか西3棟を19日という短期で転棟することが出来ました。
薬のやりくりは看護師は医者の処方通りに飲んでくれないと困るというのは理解しています。ただ東3棟ではそこに融通が利いたので病院でお友達になったMZさんが叱られているのをみました。

感覚としては西3は東3棟よりも暴れる人がいました。
それが私と同室だった小柄なWSさんです。統合失調症で幻聴が聞こえる、というのは本人も理解しているのですが、それでも他の患者に「お前、悪口いっただろ!」とか女性看護師に対して横暴な態度がありました。
ちなみに同室の残り二人も統合失調症だと聞きました(患者本人から)。
おじいさん(名前忘れ)は寛解に向かっているらしく、だいたい穏やかな人でした。ただし入院が楽だったようで2020当時、8年目の入院だと聞きました。退院するつもりがないそうです。
残りの男性(名前忘れ)は大柄だけど非常におとなしい人でした。
WSさんは同室の人間に牙をむくことが無いので、癖の強い3人の中で穏やかに生活できました。
他部屋の人だと、幻聴が聞こえる人、いつも誰かと喋っている人、常に手洗いしている人、突然大声を出す人、ますます精神科病棟らしくなってきたなと思いました。

で、そこで入院してる歴が長い人は長いなりの生活の知恵というのがあり、
私の病室だとお菓子を分ける事でした。ただし、お菓子などの交換は禁止されていることを事前に聞いていましたし提案は断りました。
他の3人はお菓子や飲み物を共有していましたね。看護師に隠れて。いやバレていたと思いますが。人間臭いと思います。
私は「新人」ということもあり、ある程度3人から面倒をみてもらう立場だったのも幸いでした。


9月26日のノート

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