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精神科病院入院日記(閉鎖病棟)36日目

2020年9月29日 火曜日

この日の様子

作業療法(OT)は音楽でした。
作業療法士が病棟の廊下にCDプレイヤーを持ってきて、用意されたCDから患者がかけたい音楽を指定して流すというものです。
作業療法は病棟ごとに人が違っていて、この棟はフランクな人だなと感じました。それは、入院患者の入院日数がかなり長いし、それだけ患者と作業療法士の距離感が近くなるということなのでしょう。

西3棟は火曜日の午後にお風呂です。
50人くらいが1時間半以内に済ませなければならないので更衣室は狭いし、ゆっくりも出来ません。

15時西3棟では初めての面会。
両親の病棟への印象は「これなら東3棟のほうが良かったね」というものでした。それくらい雑多で汚い雰囲気のあるのが西3棟です。
色々と荷物を持ってきてもらって、そして色々と不必要になったものは家に持って帰ってもらいます。面会時間にさっと食べられるようにデザートを持ってきてもらえるのが嬉しかったです。

英文読解の本を写経しますが、シャープペン不可で鉛筆しか使えないので、いちいち鉛筆削りを使いたいとナース室に行くのが億劫でした。ナースの仕事を遮ることになりますし。

この日の気づき

両親に負担をかけていたこと(病院にくるということでさえ、50キロ離れたことろから来てもらっていたので)。
「自分が、自分が」のエゴが強くなっているか。
要求ばかりして親への余裕をなくしていたと気付きます。
このことは退院した今でも考えねばならないことだと思います。

入院していると美容室に行ける訳ないので髪がとにかく伸びます。
3か月なら3か月分伸びます。一応ナースは理容師資格ももっているそうで、髪を切る患者もいましたがほぼ坊主にされていました。
それは嫌だったのは覚えています。

閉鎖病棟から(開放病棟を経ずに)退院していく人が多くみられます。
日記には「ゴミ屋敷の住人だった人」に対する役所の人が廊下で面会して退院手続きをしていたようです。身寄りのない人がいるのでそういう人の退院先を用意するのが大変だそうです。

荒れた学校みたいに火災報知器が何度もなります。
ナース曰く、患者が暴れて押しているとのこと。
西3棟ではなかったので東3棟か、東2棟の女子棟か。開放は行った限りそういうことをする人は居なかった。
閉鎖病棟はナースにとっても大変だというのが分かります。

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