脱力しよう!
力を抜けとは言われるが・・・
レッスンでも教則本でも、よく言われる「力を抜いてください」、「脱力しましょう」というワード。
脱力の仕方を聞いてみても、「方法は人それぞれ」と言われてしまう。
確かに脱力するためのアプローチの仕方はいろいろあると思いますが、人間の骨格や筋肉(筋肉量は違いますが)の数はほぼ同じなので、脱力を行うべき部位は同じです。
力みは疲労につながる
遊園地に行った時のことを思い出して下さい。
ジェットコースターで頂点の高さから駆け下りる時、投げ出されまいと身体がグッと固まります。走り終えるまでその状態で、終わるとホッとしますね。
また、お化け屋敷では、次に何が起こるかわからない不安で力みがちです。お化け屋敷から出ると緊張が解け、疲労感が押し寄せて来ることないですか。
緊張している時など、気づかないうちに力んでいることがよくありますが、演奏時も同様です。力みは疲労に直結し、身体操作にも影響しますので、脱力のポイントを掴んでおきましょう。
一旦、力を入れてみる
息を吸い、全身に力を入れましょう。筋肉を硬直させるイメージです。10秒程度そのままをキープし、息を吐くと同時に力を抜きます。
さて、これをやる前の状態と比べてどうでしょう。筋肉が緩んでいる感じがありませんか?
繰り返し行って、脱力した状態を覚えておきましょう。
演奏する際、脱力出来ている状態とのズレを把握し、脱力状態に近づけます。
脱力すれば良いってもんでもない
完全に全身の力が抜けてしまうと、立つことも座ることも出来ません。
ここで言う脱力とは、余分な力を入れないということです。
また、特定の部分に力が集中しないように「分散させる」ということが重要です。
重たい荷物を1人で持つより、大人数で持った方が、一人ひとりの負担は軽くなります。腕を上げるという動作も、多くの筋肉を少しずつ使った方が疲労しにくいということになります。
呼吸は細く長く吐く
何かに集中している時、呼吸が止まっていることがあります。
息を止めると一時的に集中力が上がりますが、身体は硬直しやすくなります。
フレーズを演奏している時、呼吸を止めることが無いように意識しましょう。
呼吸は、吐き出すことに集中します。息を吐くことで、脱力しやすくなります。
鼻から吸い、口をすぼめて細く長く吐くことを心掛けてみましょう。
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