CRISPR-Cas9:(4)タンパク質がすごい

CRISPR-Cas9により遺伝子編集をすると病気が治ったり、ムキムキになったりする仕組みを理解する時に、私たちの体の中にたっぷりとあるタンパク質の理解は必要です。なので、タンパク質がすごい件について書きます。
今までマッチョのイメージしかなかったが、完全になめていました。タンパク質こそ私たちが生きていく上で必須のもので、私たちの体の組成のうち水(60 - 70%)を除くと、その次に占めるのがタンパク質です(20%)。

私たちの体の中でのタンパク質の役割

"タンパク質"と一括りに書いているががタンパク質は1万種類以上あり、特定の組織・特定の状況においてどのような働きをするかなど、まだわかっていないこともいっぱいあるそうです。

タンパク質の働きは体の構造を支えたり、酵素、細胞が作られる際の情報伝達など、私たちの体にとって非常に重要な役割を持っています。

体の構造を支える働き
組織は細胞が集まってできますが、タンパク質は細胞たちを固定する役割を担っています。コラーゲンやエラスチンもタンパク質で、私たちの細胞が好き勝手に動かないように固定しています。

酵素としての働き
体内での化学反応(代謝)のほとんどにタンパク質が触媒として関わっていおり、タンパク質無くして私たちの体は動かない。
例えば、米に含まれるデンプンを体内でエネルギーにするには、を何回も分解を経て小さい分子にする必要があるが、その毎回の化学反応を起こす働きを担うのはタンパク質です。

細胞の増殖、分化の維持する働き
一般には成長因子、ホルモンと言われるもので細胞の増殖を促す働きや逆に増殖をコントロールする役割を果たしています。研究室の試験管で細胞を育てる際には、必要な栄養素と細胞を増殖させるタンパク質が含まれています。

タンパク質はどうやって作られるのか

タンパク質は様々な種類のアミノ酸が繋がってできている。私たちの体の中では複数のアミノ酸を組み合わせて、タンパク質が作られています。

人間のタンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせで構成されていて、体の中で生成できる非必須アミノ酸と体外から摂取しないといけない必須アミノ酸の2種類があります。
よくお店で売られている、必須アミノ酸配合という食べ物は9種類のアミノ酸のいずれかが含まれているから体に必要なんだよという売り文句であったことを初めて知りました。

タンパク質を生成する以外にもそれぞれのアミノ酸には働きがあるようです。以下の森永製菓のサイトにわかりやすくまとまっています。

タンパク質についてもっと詳しく知りたい方は、以下の本が参考になると思います。
次はDNAの仕組みにいきます。

下の本は難しかったです。。


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