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“仲良くなるには一緒に食事をすること” ~すみっこごはん~

“仲良くなるには一緒に食事をすること”

というのはビジネスでもよく言われていますが、
“料理をすること” を加えたらさらに仲が深まるでしょうか?
個人的には”Yes”だと思います。

まぁ、料理にかかわらず、“一緒にすること”は相手を知る機会が
増えるので当然かもしれませんね。

今回は、“くじを引いてあたりが出た人が作る料理を食べる人たち”の
場となる<すみっこごはん>(著:成田名璃子さん)本の紹介です。

高校でイジメに遭っている楓はある日の夕方、誘い込まれるように
進んでいったのが「すみっこごはん」という看板がある民家でした。

その中から一人のおじさんが出てきて、足を踏み入れるとおいしい
コロッケと個性溢れる人たちが迎えてくれて・・・

何と言っても、すみっこごはんに集まる人はそれぞれ魅力的!

中でも日本語の勉強をしているタイ人のジェップ君は
故郷の家族への空洞感を持ちながら、ホストファミリーとの関係や
コンビニバイトでの客との掛け合いを通して日本人と触れ合い一歩進んでいく姿に応援したくなります。

そして、口は悪いけれどジェップ君をすみっこごはんの仲間に
引き合わせてくれた柿本さん。国籍を超えた親子のような
団らんの夜がまた良かったです。

ついでに、第2話の中に書かれていた「私を、どんな未来に、連れていってあげよう」も明言です! 

現在、この本はシリーズ化されて4冊目まで出ているとのこと。
さぁて、次はどんな“すみっこごはんの面々”が見られるでしょうか。
続編も楽しみに読みたいです~

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