プロダクトマネージャーの「心の持ちよう」を考えてみる

こんにちは、gifteeのプロダクトマネージャーの渡邊です!

今回はプロダクトマネージャーの「心の持ちよう」というテーマで書いてみようと思います。

「心の持ちよう」と聞くと少し仰々しいですが、普段私自身どういうメンタルでいるべきなのか、についてあまり考えたことがなかったため、改めて感じた課題と、自分なりの整理を言語化してみたいと思います。


はじめに

結論、プロダクトマネージャーの心の持ちようとは、個人的な見解としては「芯の強さ × 器の大きさ」だと思います。

具体的には以下のバランスをとっていくことが重要なのではと思います。

  • プロダクトの明確な目標を持ち、そこに対する意思決定を行いながら推進していく芯の強さ

  • 広い視野を持ち、他人の立場や感情を理解し尊重する器の大きさ

当たり前のことではあるのですが、もう少し深ぼってみます。

プロダクトマネージャーの業務は結構多くの領域を横断的に絡んでいると思います。とはいえ会社ごとにグラデーションがあると思うので、ChatGPTに聞いてみたところ、以下のような感じでした。

回答の最後に「プロダクトマネージャーはプロダクトの成功に向けて戦略を策定し、チームと協力してプロダクトを開発・改善していきます。」と書かれています。

この回答結果の要所要所で当てはまる方も多いかと思うのですが、やっぱり一人で完結する業務というよりはチームで推進することが前提になっていますね。

話は「芯の強さ × 器の大きさ」に戻りますが、プロダクトマネージャーの方々の中にも「私はメンタルが強い方だ!」という方もいれば、「私は少し弱い方かも…」という方もいると思います。

私はどちらかというとメンタルが強い方なのですが、強いだけで業務における心の持ちようは十分なのだろうかと考えていました。またメンタルが弱い方はどういう心の持ちようであれば業務に向き合えるのでしょうか。

芯の強さ

メンタルが強い、心が強い、というのはどんな業種においても必要なことだと思いますが、具体的にどうすればいいんでしょうか。

困ったら、まずはChat GPTに聞いてみます。

この回答を見たときに私は「芯」をイメージしました。
「粘り強さや抵抗力を持っている」という一節で、何らかの固い意思を持っているイメージでした。

ただ、このイメージだと少し抽象的だなと感じたので、もう少しプロダクトマネージャーの業務内容に照らし合わせて表現してみます。

上図の例は一部ですが、芯の強さというのはプロダクトマネジャーにおいてはザックリと「プロダクトの明確な目標を持ち、そこに対する意思決定を行いながら推進していく芯の強さ」みたいなものかもしれません。

「プロダクトの明確な目標」と聞くと、ロードマップやマイルストーンなどをイメージしますが、事業状況などで目標は変化するため、一つの明確な目標で固定するのではなく、変化するたびに目標を再設定し、チームを引っ張り推進する力ということなのかもしれません。

もし、この芯の強さがないと、どうなってしまうんでしょうか。

すみません、メタモンに何の恨みもないし、メタモンは悪くないです。笑
(フニャフニャな感じで、状況によって変わるキャラクターと考えたら思い浮かべました)

この図のように、メタモンPMになってしまうと…

  • 意思決定をしない or ブレブレで混乱させる

  • 明確なプロダクト目標がないため、要望をそのまま開発する

  • リスク管理がないため、中長期的なチーム体制を整えられない

  • 交渉力がないため、ステークホルダーの意見に流されて右往左往する

  • 仮説検証力がないため、チームとして新たな学習ができない

  • 推進力がないため、プロジェクトが遅延し他責になる

これはただの例ですが、改めて自戒も込めて、芯の強さを持ちたいなと思いました。

器の大きさ

芯の強さが「プロダクトの明確な目標を持ち、そこに対する意思決定を行いながら推進していく強さ」だとして、心の持ちようとしては充分でしょうか。

私はチームで何かを取り組んでいく上では、芯の強さだけではなく、「器の大きさ」も大切なんだなと感じました。

器が大きいとはどういう状態なのか。Chat GPTの回答は「その人が広い視野を持ち、他人の立場や感情を理解し尊重する能力がある」とのことでした。

プロダクト開発においては色々な視野の人が関わってきます。例えば営業チームは売上や達成すべき指標、開発チームは拡張性高い設計、保守運用などです。

組織の中でそれぞれのチーム規模がある程度大きくなると、視野の違いによる意見の相違で衝突や雰囲気が悪くなり、プロダクトマネージャーが板挟みになっているケースは割とあると思います。

この時、プロダクトマネージャーの芯が強い場合、いずれかのチームの意思決定を優先的に取り、他のチームから反感を買う可能性があるため、それぞれのチームやステークホルダーの意見を論理的に整理し、優先度を決め、納得感を生みながら推進できたらいいんだろうなと思います。

プロダクトマネージャーはそのような推進ができる「器の大きさ」が必要なのかもしれません。

上図は器の中に水が入っていると思ってください。

水は、プロダクトマネジメントの業務において受け取る、様々な意見、要望です。これらの水をこぼさずに吸収し、プロダクトの成長に活かせるかは、プロダクトマネージャーの器の大きさに関わってきます。

今度はイシツブテさんを使わせていただきますが、器が大きくないと例えばこの図のように、水が溢れてしまいます。

  • 固定概念が強く、柔軟に考えられない

  • 専門的な視野のみで他の領域を理解できない

  • 自身の意見を変えることができず、メンバーの意見を聞かない

  • コミュニケーションが不足している

  • 他のメンバーに対して敵対心があり、喧嘩腰である

  • 他のメンバーに共感できず、関係性を深められない

あくまで一例ですが、器が大きくないイメージはこのように捉えることができるかもしれません。

こうなってしまうと、チームと協力してプロダクトを開発・改善してい苦ことは難しくなってしまいます。

プロダクトマネージャーのもう一つの重要な心の持ちようとして、広い視野を持ち、他人の立場や感情を理解し尊重する器の大きさを持つ必要があるかもしれません。

芯の強さ × 器の大きさ

ここまでで、芯の強さと器の大きさについて考えてきましたが、あらためてこのバランスを取ることは難しいですが、重要なのだと感じます。

プロダクトマネージャーとしての心の持ちようは、芯の強さ × 器の大きさのバランスをうまく取ることにあるかもしれません。

このバランスをとっている状態とは下図のように、芯の上に器が乗っている状態で表現できます。

もしこの状態で、芯の強さがない場合、器の大きさからバランスが崩れてしまいます。一方で、器が大きくない場合は水が溢れてしまいます。

私の場合、プロダクトのあるべきだけを語ってしまうことや、私のいるチームはほとんどが海外メンバーということもあり、意見の背景をあまり汲み取れず、器の大きさが足りないなと感じたことがありました。

複数のチームと協力して、人と人とで成り立つ職種だからこそ、持っておきたい心の持ちようですね。

  • プロダクトの明確な目標を持ち、そこに対する意思決定を行いながら推進していく芯の強さ

  • 広い視野を持ち、他人の立場や感情を理解し尊重する器の大きさ

ではでは👋



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