[ 転職8ヶ月目]転職ってなかなか辛いねって話
最近の悩みの1つ。
それは、「転職」についてです。
私は、大学卒業後に入社した地方テレビ局を5年で退職して別のテレビ局に転職したのですが、ただただハッピーかというとそうではありません。
「同業界での転職なのに大変なの?」と思われるかもしれませんが、『こんなはずでは…!』と思うことも少なくありません。
自分の頭を整理するためにも、後で見返す記録としても現状と課題を書いて行こうと思います。
1.同業界なのにどうして大変?
私が転職する時に決めていたのは、
・同業界だけど違う職種での転職
・違う業界だけど同じ職種での転職
といったように、業界と職種のどちらかは同じにしようということでした。
いわゆる「ピボット型転職」です。
当時読んでいた「転職2.0」という本でも紹介されていたもので、経験が少なからず生きるので採用されやすいうえ、入社後の負担も少なくなるとのことだったので『めちゃめちゃ理にかなってる!!!』と思い、実行しました。
前職が「テレビ局の記者職」だったので、"テレビ業界"か"記者職"のどちらかはそのままにして、転職することにしたわけです。
それで狙い通り"テレビ局のディレクター職"に転職できたわけですが、転職して8ヶ月が経ってみての感想は『楽では無え!!』という感じ。
もちろん、"他業界・他職種"に転職するよりは楽なのでしょうが、自分が想像したより面倒事が多い!!!
2.会社独自のルールやシステムの違い
まず面倒だったのは、会社独自のルールや機材・パソコンツールの違いです。
これは転職に必ず付きまとってくる問題ですが、案外じわじわとHP削られます。
これまで当たり前のようにできていたことが出来なくなるわけですから当然ですよね。
前の会社では、いちいち上司の許可を取らなくて良かったこともハンコをもらわないといけなくなるだけで、不思議と腰も重くなります。
転職から8ヶ月が経つ今でも「え!?そんなルールあるんですね?」ということばかりです。
ただ、転職先によっては縛りが緩くなり、楽になるというパターンもあるかもですね
3.職種の壁は厚い
職種が変わると、仕事内容もガラッと変わります。
テレビ記者は、約1分半のニュース原稿を書くのが主な仕事です。
一方、ディレクターは、尺が30分以上ある番組を制作するのが主な仕事。
テレビ番組を作るという点では同じですが、記者が"いかに分かりやすく伝えられるか"が求められるのに対し、ディレクターには"いかに面白くするか"という「演出力」が一段と求められます。
ニュース番組の場合は、
スタジオでリードを読む
⇒本編をVTRで伝える
⇒VTR明けで一言感想を話す
というのが一連のフォーマットとなっているうえ、テロップも全て統一されているのでいじりようがありません。
一方、ディレクターが制作する番組は基本的には全て自由。
全部スタジオで展開してもよければ、全部VTRでもOK。テロップも大きさ・色・フォントなどに制限は一切ありません。
これまで演出について頭を絞ってこなかった自分は、最初に手掛けた番組で何から手をつけようかパニック。
とりあえず前職のイメージそのままニュース番組チックに仕上げたものの、上司から「もっと可愛くして!」と言われ、さらにパニック。
「どうやったら可愛くなるのか??可愛いってなんだ??」
訳も分からず色々試したものの、最終的に全て上司に直されました。
4.人間関係のリセット
一番大きな問題が、人間関係を一から築き直さなければいけないということ。
まず、同期もいないので、気軽に話しかけられる人がいません。
なによりの問題は、自分が"何をできて”、”何ができないか”を上司が把握できていないことです。
「このくらい出来るのにっ!!」と思っていても、仕事が回ってきません。
それもそのはず。新卒一括採用の日経企業は、職員の年次で大体の能力を把握しています。上司自身が「自分が●年目だったときは、こんな仕事をやったな」とイメージしやすいからです。
しかし、私のような転職組の場合は、積み上げてきた経験が違うため能力がイメージができません。ゆえに、経験値をイメージしやすい新卒組に仕事を回し、転職組には雑用のような仕事が回ってくるということがあります。
さらに問題なのは、「面白い」と思う感覚も会社・職種によって違うということ。記者の「面白い」とディレクターの「面白い」は違うし、今いる会社の人たちの「面白い」と前の会社の人たちの「面白い」と感じる基準も違います。
そのため、自分の感覚をチューニングしなければならず、ストレスを感じることもありました。
これらはアピール下手な自分自身にも大いに問題があるので、今後、積極的に自己開示していかないとなあと感じています。
5.転職して良かったのか…?
これは明確に「転職して良かった」と思っています。
前の職場ではできない経験を積めているし、何より転職したことにより
「会社って辞めてもいいんだ」
と思えたことが大きいです。
どうしても転職する前は
「せっかくの経験がもったいない」
「転職先に馴染めるか分からない」
「職場の人たちに迷惑がかかる」
「退職金のもらえる額が減る」
とマイナス面も考えてしまいます。
ただ、転職してからは会社への帰属意識が無くなり、組織や職業に縛られている感覚が薄くなりました。
おかげで仕事の本質である「いい番組を作る」ことや自分の成長にだけ目を向けて過ごせています。
転職せずに一つの企業で勤め上げることも素晴らしいことですが、私は生まれ変わったとしても転職すると思います。
何年後かに元の会社に戻りたいと思っているかもしれませんが…(笑)
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