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欅坂46と日向坂46を推し始めた理由。アイドルは、常にどこかで輝いている:にーなさん

にーな(@honohina0215)さんに、コンテンツとの関わりについて、インタビューしました。 

新卒1年目、プログラミングに熱中する毎日

ーー好きなエンタメのお話を聴く前に、にーなさんがどんな方なのか知りたいです。

普段は山口在住で、2020年から福岡のWeb制作会社でITエンジニアをしています。大学は機械系の学部にいたのですが、JavaやPythonも在学中に始めて、社会人1年目になった今は、仕事以外の時間もずっとプログラミングをしています。

Webサービス開発や起業にも興味があるため、経営の知識が学べる通信制大学にも通っています。

ーー休日もひたすら勉強を……。すごい熱意ですね。

いえ。プログラミングは勉強しているというよりも、遊んでいる感覚ですね。デザインなどとは違って自分の感性に左右されることがなく、間違ったらエラーが出る。正しい解を出せばそれだけ、完成系に近づいていく。もの作りの感覚もありますし、楽しいですよ。

ーーそうなんですね!これまで、そのぐらい夢中になったものはプログラミング以外にありますか?

バイオリンを小学校から大学までずっと弾いていました。大学では管弦楽団に所属し、指揮も行っていました。どう努力すればうまくなれるか研究するのが好きで、大学では人間物理学の本を読んだりロボット系の学科の友人に聞いたりして、指の厚力や肩の力の入れ方など論理的に攻略しようとしていたタイプです。

ーー面白いですね。にーなさんは努力を努力と思わず楽しめる方なのでしょうか?

そうですね、なんでも楽しめるタイプだと思います。嫌なことを自分に課してそれをどれだけ好きになれるか試すのが気に入っていて。トイレ掃除なども好きなんですよ。人があまりやりたがらないことが好きで、思ったことをすぐ言ってしまう傾向もあり、周りからは「変わっている」とずっと言われてきました。

『ガラスを割れ!』が、アイドルへの偏見を払拭した

ーーそんなにーなさんが今ハマっているエンタメをお聞きできますか?

日向坂46さんが主演を務めている『DASADA』というドラマです。青春や夢がテーマのドラマで、昨年冬に放映されました。

ーードラマについてのお話はあとでぜひ聞かせてください。日向坂46の魅力をどう捉えていますか?

日向坂は、全体的に清楚アイドルのイメージが強い坂道グループ(乃木坂46、櫻坂46、日向坂46)の中でも個性的で、バラエティ番組のノリに強いグループだと自分は思っています。アイドルという枠ではなく、バラエティ番組にも頻繁に呼ばれていて、共演する芸人さんたちにも人気があるみたいです。

もともとは、けやき坂46(ひらがなけやき)というグループからスタートしていて、2019年に改名。その後メンバーも追加され、現在は10代後半から20代前半を中心とする22名で構成されています。

ーーにーなさんの“推し”はどなたですか?

2019年夏から、丹生明里(にぶ・あかり)さんを推しています。彼女は何より笑顔が素敵で、「にぱー」という、両頬に指をついて笑う仕草が印象的です。

ーー日向坂46にハマったきっかけは?

もともとは、アイドルには全く興味なかったんですよ。むしろ、“過激なファン”のイメージが強くて、アイドルに夢中になることをネガティブに見ていました。距離感のしっかりしているファンの方を見た今では、これは誤解だったとわかっていますが……。

そんな自分がアイドルにハマったきっかけは2018年の春ごろ、ドコモのCMに出演していた欅坂46さんを見たことです。当時辛いことがあって落ち込んでいたんですけど、そこで流れていた『ガラスを割れ!』という曲に勇気をもらいました。『ガラスを割れ!』はロック調でカッコいい曲で、歌詞も攻撃的。良い意味で“王道”ではないアイドルの姿を、欅坂46が見せてくれました。

その後、『欅って書けない』という冠番組を見たのですが、無理に盛り上げたり周りに媚びたりしない姿勢がアイドルとして新鮮で。自分もそういう媚びが苦手なタイプなので、ますます好きになりました。

大学4年春で管弦楽団を引退したタイミングだったので、バイオリンに割いていた熱量がちょうどアイドルに移った感じでもありますね。その後、下積み時代のけやき坂46を見る中で、そちらのライブにも足を運ぶようになりました。

ーー最初は欅坂46きっかけだったんですね。推しの丹生さんは日向坂46(旧・けやき坂46)だとお聞きしましたが、欅坂46に推しはいらっしゃいましたか?

今は引退されているんですが、長沢菜々香さんが当時の推しでした。彼女は欅坂46の中でも随一の不思議キャラなんですが、ブログの更新や握手会の対応からはファン想いの姿勢がしっかりと伝わってきました。

『DASADA』で振り返った、「成功とは何か」

ーーでは改めて、『DASADA』について聞いていきます。ホームページを見ると全11話とのことですが、印象に残っているエピソードはありますか?

日向坂46初の主演ドラマ
「私たちの青春は、夢であふれている。」
私たちは今も同じ夢を追いかけている。
“あの時、出会ったから-”
平凡な日々を過ごしていた私立マロニエ女学院の生徒たち。
ある日、クラスでも“ダサい”と評判の少女を中心にファッションブランド「DASADA」を立ち上げることに。
同じ目標に向かうことで築かれていく友情、そして叶えたい夢。
だが、夢を叶えるために奮闘する彼女たちの前に、学園生活の中でさまざまな騒動が巻き起こっていく…。
「DASADA」を取り巻く学園青春群像劇が幕を開ける!

(出典:DASADA公式HPイントロより引用)

6話の「亀裂」です。……ネタバレをしても大丈夫ですか?

ーーはい、大丈夫です!

6話のあらすじを簡単に説明すると、メインキャラクターの篠原沙織(演・渡邉美穂)さんが父親に引き戻されて、ファッションブランドのプロジェクトをあきらめることになってしまったんです。そこへ主人公の佐田ゆりあ(演・小坂菜緒)さんが説得しに行き、最終的にはまた篠原さんがチームに戻ってくる、というお話です。

篠原さんは、ファッションブランドのデザイナーの言葉を折に触れて引用し、デザインの世界は甘くないことを佐田さんに伝えるキャラだったのですが、6話では佐田さんが逆に言葉を引用して篠原さんに投げかけました。単に「戻ってこい」という説得ではなくて、自分の言葉を覚えていてくれたその友情に、篠原さんは心打たれた。そのシーンに感動しました。

ーーDASADA全体を通しての感想としてはいかがでしょうか。

これもネタバレになってしまうのですが、DASADAは完璧なハッピーエンドとは言えないドラマです。ファッションブランドは一旦終了して、メンバーはそれぞれの道を行く選択を取ることになります。ですが、それが最もこのドラマで伝えたいことなのだろう、と自分は感じました。1つの経験を通して、それぞれのやりたいことを見つけた。それが彼女たちにとって1番大きな成果なんだと。

ーーにーなさんにも、同じような経験があるのでしょうか?

思い出したのは、中学校の吹奏楽部ですね。コンクールで優勝はしませんでしたが、自分の中でけじめと言うのでしょうか、「ここまでやれた」と誇れる経験になりました。“賞を取ったら成功”という単純な話ではなくて、決して悲観する経験ではありません。自分にとっての成功や幸せとは何か、もう一度考えさせられたドラマでした。

アイドルは、常にどこかで輝いている

ーーにーなさんにとって、日向坂46、あるいはより広く、アイドルとはどのような存在ですか?

アイドルは会いに行けば受け入れてくれると同時に、自分がたとえ現場に足を運ばなくても、常にいろいろなステージで輝いている存在です。中でも日向坂46は、バラエティやドラマ、舞台と、露出が多いグループでもあります。

落ち込んだときにちょっと見るだけで笑顔になれるので、アイドルに興味がない人でも、つまづいたときにはぜひ見てほしいですね。まったくアイドルに関心がなかった自分が言うので、説得力があると思います。

ーーアイドルとの出会いは、にーなさんにとってとても大きかったのですね。

はい、人生で一番の出会いだと思っていますね。コロナで人と話す機会も少ない中で、自分の心を元気にしてくれるつながりが、日向坂46です。機械やプログラムを触るのも楽しいのですが、やっぱり人間同士のつながりが大切だと思うんです。コロナが落ち着いてまたライブに行ける日を楽しみにしています。

<了>

取材協力:にーな(@honohina0215)さん

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