愛を育む方法
あなたは、パートナーにどんな愛情表現をしていますか?
「愛している」と言葉で伝える
抱きしめる
プレゼントをする
どの愛情表現も、パートナーは喜んでくれることでしょう。
ですが、中には関係が改善されなくて困っている人がいます。
それはもしかして、あなたの愛情表現が間違えているのかもしれません。
これからお伝えするのは、結婚カウンセラーであるゲーリー・チャップマンが提唱する「愛を伝える言語」というものです。
愛を伝える言語は5つあり、人によって使う言語が違います。
この言語というのは、本当の言語の違いではなく、伝わりやすくするための例えのようなものです。
僕の第一言語は日本語ですが、相手がスペイン語で話しかけてきても理解できません。
このような感覚を持つための表現だと理解して下さい。
愛を伝える5つの言語
肯定的な言葉
愛情、称賛、感謝を言葉で表現する。
サービス行為
言葉よりも行動で愛情を示したり受け止めたりする。
贈り物
愛や好意の象徴として贈り物をする。
クオリティ・タイム
中断や邪魔の入らない上質な時間で愛情を示す。
身体的なタッチ
セックスや手を握るなど、身体的な接触を通じて愛情を感じる。
このように様々な愛情表現がありますが、あなたが使う言語は、パートナーの求める言語なのか考えてみましょう。
これから言語について、詳しく解説していきます。
肯定的な言葉
「その服似合うね」
「今日の料理は最高に美味しいよ」
「ゴミを出してくれてありがとう」
このような言葉はとても重要です。
言われて嫌な人はいないでしょう。
しかし、この言語が得意な人と苦手な人がいます。
それは、その人の第一言語が肯定的な言葉ではないのでしょう。
しかし安心してください。
第一言語でなくでも、練習をすれば使う事はできます。
具体的な言葉の使い方を解説します。
励ましの言葉とは、勇気を与えるためのもので、相手が頑張っている事に対して応援、激励をすることです。
ここで間違えやすいのは、相手が関心のないところを激励してしまうと、相手にプレッシャーを与えてしまいます。
別にダイエットしようと思っていないパートナーに「昔に比べてお腹に贅肉がついたから、体重落としなよ」というのは、責められているように感じてしまいます。
優しい言葉を使いましょう。
同じ内容でも言い方やニュアンスで伝わり方が変わってしまいます。
あなたがパートナーに対して「家事をしてくれなくてがっかりした」という気持ちを伝えたいとしましょう。
A.「どうしてあなたは家事をしてくれないのよ。休みの日くらい手伝ってもいいじゃない。わたしには休みなんてないのよ。」
B.「あなたが手伝ってくれなくて、がっかりした。とても傷ついたの。」
Aの伝え方だとケンカになる場面が想像できますが、Bの伝え方だと愛情さえ感じるのではないでしょうか。
謙遜な言葉を使いましょう。
愛は、頼む事はしても要求はしません。
A.「今週末予定がないなら、庭の草むしりしてもらえないかな?」
B.「早く庭の草むしりしてよ。みっともないじゃない!」
どちらに愛があるのかは明白ですね。
サービス行為
これは相手のために愛情を持って行動することです。
いつも家事と子育てで疲れている妻のために、休日は家事と子育てを率先してやる
パートナーが行きたがっていたショッピングモールへ連れて行く
しかしここで勘違いしてはいけない事は、言いなりになることが愛ではないという事です。
「妻なら全ての家事をするべきだ」という旦那のために、身を粉にして働く
「愛しているならお金を貸してほしい」という彼氏にお金を渡す
相手に利用されたり、操られたりすることを許すのは、愛情ではありません。
それは、相手の非人道的な習慣を見過ごしているからです。
贈り物
人は些細なプレゼントでも嬉しいものです。
残業の時に「お疲れ様」と缶コーヒーをもらうだけで、やる気が出てきます。
コーヒーをくれた人が異性で、「頑張ってね」なんて付箋をコーヒーに貼られていたら、惚れるくらい嬉しいです。
お金の使い方に対して、消費型の人は贈り物を買うのに抵抗がないでしょうが、貯蓄・投資型の人は贈り物を買うことに抵抗があるでしょう。
しかし愛する相手の第一言語が贈り物であり、相手が満たされることで自分の生活が充実するとわかれば、贈り物をする事に抵抗がなくなると思います。
自分自身をプレゼントするというのも良いかもしれませんね。
「ただ横にいて欲しい」そんな相手の思いを満たす事ができるでしょう。
クオリティ・タイム
一緒に過ごす時間を作る事は重要です。
残業が多い、転勤があるなど、どうしても時間が作れないという人もいると思いますが、相手がクオリティ・タイムを第一言語にしているのであれば、どこかで努力するしかありません。
寝る前に1時間電話をする
休みの日はゆっくりと過ごす時間を作る
相手の気持ちを聞きながら、できることを模索しましょう。
普段から夕食は一緒に食べてるし、うちは問題ないだろうと考えている人は、注意が必要です。
テレビを観ながら、携帯を触りながら過ごしているのは、クオリティ・タイムではありません。
お互いが相手に注意力を集中して、親密感を感じ、充実した会話をする事で満たされていきます。
男性が気をつけるべきことは、アドバイスしないようにすることです。
深い会話の中で、悩みや不満など相手が言ってきた時に、つい解決策を提案してしまいます。
もちろんアドバイスを求められたら答えても良いですが、大抵は「聞いて欲しい」「共感して欲しい」という欲求です。
相手が何を求めているのか注意力を注ぐ必要があるので、ながらではできないということです。
身体的なタッチ
手を繋ぐ
ハグをする
キスをする
セックスをする
様々な身体的なコミュニケーションがあり、安心感を与えてくれます。
人が危機的な状況になると、抱き合ったり、手を握ったりするのは、安心したいからなのでしょう。
この身体的なタッチを第一言語に持っている人は、たくさんいます。
そして相手から手を伸ばして触ってくれることを切望しています。
自分から触れようとして、反応が悪いと拒絶されていると感じてしまいます。
すると自分から触れようとせずに、相手から来てくれるのを待ってしまうのです。
身体的なタッチを第一言語に持つ人たちは、触れる事が欠かせない感情的ライフラインなのです。
このような様々な愛の言語で、私たちは自分の中にある愛のタンクを満たそうとしています。
自分のタンクを満たしてくれるのは自分の第一言語であり、相手のタンクを満たすのは相手の第一言語なのです。
お互いの第一言語を理解して、お互いが相手の言語で満たしてあげれば、2人ともタンクは満タンになります。
満たされている人は、人生が豊かで充実していきます。
もしパートナーに不満や不安を感じているのであれば、お互いの言語は何か、どうしたら満たされるのか考えてみましょう。
これは恋愛だけではなく、親子でも友人でも使えるものだと思います。
あなたの人間関係が豊かになることを、心から願っております。
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