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【採点・総評】2021年 ドラフト会議 横浜DeNA&仮想ドラフト結果

おはようございます、なべマガジンです。

10/11 月曜日 毎年待ちに待ったドラフト会議が開催されました。

今年の傾向としては、ドラ1確定の競合選手(目玉)が少なく予想が非常に難しいドラフトになりました。毎年、筆者も仮想ドラフト(12球団 6位まで)を行っておりますので、良かったら見てみてください。

※見づらくてすいません。

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1位指名は何となくイメージはできますが、やはり2位以降の指名が、ドラフトの面白さです。各球団がどのタイミングでどういう指名をするのか、各球団の傾向を分析した上で、毎年予想しています。

残念ながら横浜の指名予想は大外しになりましたが、1位・3位・4位予想選手は、他球団で同順位で指名されています。予想的中は、日本ハム3位水野内野手(JR四国)・巨人4位の石田投手(東海大相模)・阪神5位の岡留投手(亜細亜大)の3選手のみとなりましたので、来年は更なる予想的中に向けてスカウティングも力を入れていきます!!!

では、本題の横浜DeNAベイスターズの採点・総評にいきましょう。

合計7700字超えの過去最大級ボリュームになりました!!!最後まで長いですが、見て頂ければ嬉しいです!!!

昨年の採点・総評は下記にてご確認ください。


各順位の指名理由や選手を紹介した上で、ドラフト採点・総括を行っていきましょう!!!

1位 小園健太 投手 市立和歌山高 1位での指名理由と特徴


<指名理由>
これは嬉しいビックサプライズ。ベイスターズは、例年大卒即戦力投手を指名しており、今年についても筑波大の佐藤投手または法政大学の山下投手の1本釣りの予想が大方を占めていました。個人的な予想でも山下投手を上げてさせて頂いておりましたが、まさかまさかの高卒ナンバー1投手と評される小園投手を指名。高卒1巡目指名は唐津商の北方投手以来、10年ぶりの指名で予想外でした。ではなぜベイスターズが指名したのか予想します。理由は2つあります。1つ目は、小園投手の競合球団数が少ないと判断したこと。西日本工業大学の隅田投手(西武が指名公言)が、ドラフトに向けて評価がぐんぐん伸びる中、明桜高校の風間投手(ソフトバンクが指名公言)や天理高校の達投手、高知高校の森木投手、野手では上武大学のブライト外野手など、大卒の中でも頭一つ抜けていた隅田投手の様に重複覚悟で指名する選手が少なったことで、各球団が全体で評価の高い選手を指名を高い順位で指名するのではく、各球団で足りてない箇所を補おうとするドラフトがより一層垣間見えるドラフトになりました。(それは2位以下での指名で顕著に現れました)ほとんどの球団は、先発ローテーション候補で即戦力で起用できる選手は欲しかった傾向にあり、今年は大卒左腕が豊作であったこともあったことで、小園投手を回避したと思われます。阪神が小園投手を指名しましたが、結果的に2球団のみの競合になり、見事三浦監督が引き当てました!グッジョブ!!!阪神が森木投手だったらお互い1本釣りになってましたね。2つ目は、ベイスターズのエースを育成すること。例年高卒投手は、3位以下での素材型投手の指名が中心となっておりますが、やはりローテーションの柱がいないことがベイスターズの最大の課題です。もちろんドラフト戦略としてDeNAベイスターズになってからは、課題だった投手陣の再建が急務にあったため、長年即戦力投手(主に大卒左腕)を集めて整備をしてきました。そしてしっかり成果は出していますし、各選手怪我(今永・濱口・東など)がなければ、毎年Aクラス争いの可能性もあったでしょう。やはり、ベイスターズのスカウティングは12球団でもトップクラスとみてよいと思います。上記で記載した、素材型投手も阪口投手や京山選手が順調に育っておりますので、そして、ついに高卒投手として1番完成度の高い選手を1位で指名するタイミングがようやくきたと言うことですね。

<特徴>

選手として一言でいえばヤクルトの奥川投手。

1番の魅力はなんといってもストレートのキレ。たれないストレートととはまさにこの球だろう。ミットに吸い付くような軌道で投げれるストレートは、145キロ前後も非常に速く感じる。アウトコースのコントロールも良く、プロでもストレートで見逃し三振を奪えるクラスだろう。変化球もカットボール・スライダー・カーブ・スプリットと多彩かつ精度は高い。特にスライダーの曲がりは大きく、元広島メジャーリーガーの前田投手のようだ。総じて高卒ながら完成度の高い投手であり、ヤクルトの奥川投手の様に、1年目での1軍登板の可能性も高い。早ければ2年目からローテションに入る可能性もある。筆者が一つ懸念するとすれば、中学時代から高校までずっとロッテ1位の松川捕手が受けてきたので、他の捕手になって自分の持てる力を引き出せる捕手に巡り会えるまたは、どの捕手でも持てる力を発揮できるかどうかということだ。上記を含め、プロでの能力の成長よりもプロで活躍できるメンタル面において成長していくことが重要なポイントと思われる。間違いなく、エースとして投げてもらわないといけない投手ですので、ベイスターズの責任も大きい。ベイスターズがエースを育てられるかどうかという部分にも期待して見ていきたい。

2位 徳山壮磨 投手 早稲田大 2位での指名理由と特徴



<指名理由>
さあ、ナンバー1左腕筑波大の佐藤投手、ナンバー1捕手中央大の古賀捕手が残る中、どっち?と待っていた矢先、まさかの徳山選手でした。個人的には3-4位での指名を予想してましたので率直な感想です。では指名理由をみていきましょう。こちらについては、三原球団代表のコメントから分かりますが、球団として大卒投手でNo.1の評価だったのこと。加えて、これは定かではないですが、2位以上での指名を各球団に縛っていた噂もあり、もしかすると3位以下では、社会人と各球団に通達していたのではないかということも想像されますので、それがもし本当であれば、評価していた選手だけに2位でしか指名できなかったということでしょう。大阪桐蔭で日本一を経験し早稲田大でもエースとして君臨。経験の部分も評価されているかもしれませんね。

<特徴>

ストレートは145キロ前後、変化球はスライダー・カーブ・フォークとあまり目立った特徴はありませんが、まとまりがあって、オーソドックスな投手です。若干、ストレートのシュート回転が気になりますので、プロでストレートの球威が通用するかどうかが鍵になるかと思います。もちろん即戦力投手としての期待されの入団となりますので、春季キャンプから1軍、実践で結果を残すことが求められます。ライバルは成長著しい京山投手になるでしょう。投球内容だけ比べると現段階では、京山投手に軍配が上がると思いますが、徳山投手がこれからどう能力を伸ばし発揮していくかどうか、楽しみですね。投球を見る限りまだこれから伸びる余地があるのではないかと思いますので、コントロールで崩れるタイプではないと思いますので、ベイスターズに少ない、球数を少なくイニングを稼げる先発ローテーション候補として、安定感のある投球を期待したいと思います。







3位 粟飯原龍之介 内野手 東京学館 3位での指名理由と特徴





<指名理由>
2019年森選手がドラフト1位で加入し、2020年小深田選手ドラフト4位で加入。ここ数年、牧選手・伊藤裕選手・知野選手・田部選手などの内野手指名が続いていましたので、内野手の指名はないかと思いましたが、ここでセンターラインの補強になりました。指名理由としては、まだまだ二遊間の層が薄いということ、ポテンシャルを含めて高卒No.1クラスのショートでの評価になる選手だったため、他球団の指名可能性も高かったため、3位という上位で指名したと思われます。

<特徴>

高校通算33本塁打 強肩俊足で素材は天下一品。打撃はまだ粗削りながらも、これからの成長次第では、早い段階で1軍にも起用されそうな雰囲気もある選手である。入団後は、1年目から2軍でサード小深田・ショート粟飯原という三遊間でスタメン起用の可能性もある。何というワクワク感。森選手が1軍に常時帯同できるかどうかでもショートでの起用は流動的になるだろうが、まずはショートとして見てみたい選手だ。仮に森選手がショートに定着し、今後安泰という状況になれば、サードやセカンド・外野手への転向も視野に入れても良いだろう。まずは、2軍で1打席でも多くの経験を積んで、2年目・3年目に繋げて欲しいと思います。






4位 三浦銀二 投手 法政大 4位での指名理由と特徴



<指名理由>

2位指名の徳山投手とともに、投手力の強化、そして法政大学とのパイプが合致した指名だったと思います。法政大学ではヤクルト外れ1位での山下投手が指名されており、もし山下投手が2位で残っていれば三浦投手でなく、山下投手が法政大枠で指名されていたかもしれないと筆者は思っております。あくまでもこれは想像の話ですが、ベイスターズは大学で1番法政大とパイプが強く多くのOBがいます。(三嶋・石田・三上や引退した土居・河野・加賀美・北川・福本・矢野・・etc)そのため、今後も法政大出身のドラフト候補がいれば、特に注目していきたいところです。

<特徴>

インコース・アウトコースの出し入れが素晴らしいなという印象です。2位の徳山投手が先発タイプであれば、三浦投手とリリーフ向きかなと思います。闘争心むき出しの投球で、短いイニングであれば、150キロに近いストレートも投げることができるでしょう。カーブ・スライダー・フォークと徳山投手と主な球種は同じながら、ストレートは非常に綺麗なフォーシームをもっています。活躍するイメージは、今年のヤクルト大西投手です。6.7回の先発降板時でなんとかここで踏ん張りたい!という場面で流れをグッと引き寄せる投球を期待したいですね。福岡大大濠高校でもプロ注目の投手でしたが、大学に入り伸び悩んだこともあり、4位のいう順位で落ち着いた感じです。徳山投手同様に、キャンプ以降の実践で結果を出せば、開幕1軍の可能性あるだろう。





5位 深沢凰介 投手 専大松戸高 5位での指名理由と特徴

<指名理由>

小園投手の指名で、もう高卒投手の指名はもう無いかと思っていましたが、おそらく高校生の中でも素材型投手として非常に評価の高かったため、5位まで残っていると想定していなかったこともあり、残っているなら是非とも指名したいという選択に至ったと思います。昨年、松本・高田両高卒左腕を指名し、今年は小園・深沢両右腕を獲得しており、ベイスターズの育成方針がしっかり見えるドラフトになっていることは、ファンにとって非常に嬉しく思いますし、全員がローテーション候補になる可能性があるのではないかと思わせてくれるほど、良い物をもっている投手ばかりです。数年後の投手王国に向けて一歩一歩前進しているだろう。

<特徴>
高校生離れしている投球術が素晴らしい。ストレートは最速144キロながらブレーキが大きいスライダー・カーブ・シュートに加えてフォークやチェンジアップをうまく緩急をつけて右打者・左打者に投げ分けており、コントロールも良く、高校生では中々打てないだろうと思わせる投球で甲子園でも完封するなど、評価上昇が止まらないサイド気味のスリークォータースロー。目標は先輩になる平良投手、大きくは元巨人の斎藤雅樹投手の様に育って欲しい。線がまだ細いため、1年目すぐにローテーションか体力強化になるかプランは不明だが、2.3年は2軍ローテーションで鍛えて欲しい。いずれにせよこれで140キロ後半のストレートが常時投げられるようになったら・・・と思うと恐ろしい。

6位 梶原昴希 外野手 22歳 神奈川大 6位での指名理由と特徴


<指名理由>

今年は、2軍で怪我人が続出し、捕手が内野手が外野を守ること余儀なくされたベイスターズ。そして乙坂選手の戦力外もあり、必ず指名があると予想されておりました。そこで6位で残っていたのが地元神奈川大学出身の梶原選手。1軍は、オースティン・佐野・桑原のレギュラー陣に加えて、楠本選手もいますし、即戦力外野手は今のところ急務ではない。そう考えると2軍ではすぐ起用できる大学生以上で、今後の伸びしろが大きい選手を指名したいと考えると今年のドラフトでは、梶原選手がピッタリだったと思います。2019年ドラフト6位で指名された蝦名選手も1軍定着はできずも、2軍では良い成績を残し、虎視眈々と1軍争いに名乗りを上げていますので、梶原選手も参戦できるか楽しみです。

<特徴>

走攻守のレベルが高く、打撃において三振が多いものの、当たれば長打という別名神奈川のギータ。俊足強肩強打で化けたらとんでもない選手になりそうな予感だ。三振が多いものの、それは2軍で経験をつませることでカバーし、将来は1番や3番を打って、欲を言えばギータの様にトリプルスリーを狙っていけるような選手へ成長してほしいですね。来年は、1年間外野手のスタメンを張っていると思いますので、毎月どのような成長を見せるか楽しみです。

育成ドラフト1位 村川凪 外野手 徳島インディゴソックス 育成1位での指名理由と特徴


<指名理由>

選手名鑑シリーズでも散々記載してきましたが、ベイスターズはとにかく走れる選手(盗塁できる選手)がいません。今年については、過去盗塁王を獲得した梶谷選手もFAで巨人に移籍。スタメンで走れる選手は、桑原選手のみ・・・。森選手は将来30盗塁を期待したいが、代走専門ではなく、スタメン選手として育てたい。もうこれはベイスターズも他球団と同じ様に足のスペシャリストの獲得を!とずっと思ってきましたが、ようやくその時がやってきました。そこで、独立リーグのスピードスターを獲得になりました。育成ドラフトではありますが、毎年こういう指名を期待していただけに非常に評価できる指名となりました。

<特徴>

村川選手は、とにかく足足足足足足足足足。50メートル5.5秒という超俊足で今季リーグ40盗塁で盗塁王に輝いた。打率.265と打撃面に課題を残すものの足だけでお釣りがくるクラスだと思います。阪神の植田選手やロッテの和田選手のように代走で出れば確実に盗塁成功できるような選手になって欲しいですね。早ければ、1年目で支配下登録もあるとみています。三浦監督もとにかく足の速い選手をベンチに入れておきたいでしょうからね。実践でいける!となればすぐに起用すると思います。

2位 東出直也 捕手 小松大谷高 育成2位での指名理由と特徴

<指名理由>
育成でやっときました捕手指名。ドラフト前、中央大の古賀捕手を筆頭に、即戦力捕手を補強すべきという記事も上がっておりました。もちろんそれも間違ってはいないと思いますが、球団の意図として、2軍で4番を任せられる様になった益子捕手の成長と1軍でも肩やリードを武器に成長をみせる山本捕手の期待感から即戦力は指名せず、育成での高卒捕手指名になったと思われます。

<特徴>

遠投115m、2塁到達1.85秒と守備型の捕手という評価です。打撃面でも甲子園で3番打者として猛打賞を記録。力強い打球を放っていた。しかしながら、まだまだ未知数の選手のため、身体を含めまだまだこれからだが3年間で何らかの成長の兆しをみせたい。

3位 大橋武尊 外野手 茨城アストロプラネッツ 育成3位での指名理由と特徴


<指名理由>

1位の村山選手に続いて、足のスペシャリスト二人目の指名になりました。とにかく走れる選手を育成したいという、球団方針の徹底的な指名がみえます。1人より2人という状況ですからね。村川選手と競う形で言い方はよくありませんが、どちらかでも1軍戦力になって欲しいと願っているでしょう。

<特徴>
IMGアカデミー出身で高校野球を体験していない異色選手。しかしながら独立リーグで主に1番、9番打者として活躍。1塁到達は3.58秒と圧倒的なスピードをみせる。村川選手と同じタイプで打撃は課題ながら足だけで一軍にチャレンジできる選手。何度も申し上げますが、村川選手との支配化争いが楽しみだ。

<総評>

高卒右腕2名(小園・深沢)

大卒右腕2名(徳山・三浦)

高卒左打ち内野手1名(粟飯原)

大卒左打ち外野手1名(梶原)

高卒右打ち捕手1名(東出)※育成

独立リーグ左打ち外野手2名(村川・大橋)※育成 

計 支配下6名 育成3名 計9人

阪神との競合で将来のエース候補である小園選手を抽選で獲得し、即戦力候補の右腕先発タイプの徳山選手、リリーフタイプの三浦選手、そして素材型で評価の高く将来の先発候補である深沢選手、内野手で素材型スラッガーの高卒粟飯原選手、外野手で素材型スラッガーの大卒梶原選手を、育成でスピードスター候補である村川選手、大橋選手、足りていないと言われる捕手で東出選手も指名できた。バランス的にも非常に良かったと思います。右投手が4枚並んでおりますが、これは過去のドラフトでしっかり獲得できていること、今年戦力外になった投手が全員右投手であることから、編成面を考慮していると思います。現在最下位ながら、中長期的なチーム育成に向けて高卒中心の指名になっていることは間違いないと思います。ベイスターズの選手層は年々厚くなっており、怪我人さえいなければ、怪我人さえいなければ、優勝候補であるチームです。そのため、即戦力で固める必要も無く、毎年Aクラスに入るようなチームを作るためには、ポテンシャルの高い高卒選手をいかに育てて3~4年後の覚醒する選手を1軍で起用できるかです。その土台は毎年のドラフトでできていると思いますし、個人的に不満はありません。今年一つ言いたかったといえば、中継ぎですぐに使えるパワー型の投手を指名して欲しかったこと。三嶋・山﨑が万全ではなく、エスコバーもいつまでいてくれるか分からないですし、中継ぎ陣は毎年疲れから波がある選手が多いです。今年は特に終盤厳しい戦いを強いられましたので、経験豊富な社会人投手を1名指名しても良かったのかなと思っております。三浦選手もリリーフタイプと言っておりますが、もしかすると先発で起用するかもしれませんし、リリーフで即戦力でいけるかと聞かれると、いけます!と言えるかどうかだと怪しい。もちろん、現有戦力で何とかなるということも言えますので、来年は、今のブルペン陣が本来の調子で戦うことができれば、、、と期待します。逆に、外野手を育成含め3名指名できましたので、外野手不足の解消と、1軍の代走要員候補を獲得できたことはしっかりと評価したい。そのため、点数でいえば辛口かもしれませんが、88点をつけたいと思います。


最後までご覧頂きまして本当にありがとうございます。ドラフトの本当の評価は5年後以降と言われておりますが、終わった後は最高の余韻があります。この評価が全て形になる可能性は低いですが、ベイスターズの一員として1人でも多くの選手が一軍で活躍できますように心から願って応援します!!!!! 

20年以上ベイスターズ・プロ野球を見てきた自分だからこそ発信できることをこれからも発信し続けていきますので、良ければ、サポートをお願い致します^^