万人に共通する常識なんてない、と思っている。
小さい頃から「女の子なんだから」を理由に家事手伝いを強要されてきた身としては、この「女の子なんだから」にいまだに抵抗したくなる。
料理も掃除も洗濯も仕事も、得意・不得意や向き・不向きは性差というより個性、と思っている。
もちろん、そもそもの身体のつくりが違う時点で双方に絶対できないことがあるのはわかっている。
でも、せっかく自分が得意だと思っていることを、性別にかこつけて「できて当たり前」と思われたくないし、不得意なことを「できなくても仕方ないよね」とも言いたくない。
母の友人が自宅に訪ねてきたとき「娘さんが一緒に住んでるなら、ご飯作ってもらえていいね」と言った。
確かに食事支度はしているけれども、世の中の親と同居する娘がみんな家事をすると思わないで欲しい。
実際、私の知人には全部親任せの人もいるし、家事をほぼ全部担っている男性もいる。
でもきっと、親世代の常識が「女は家事、男は仕事」なんだろうな、と改めて思った。
なにかにつけて「女だからね」「女だもんな」「女だからって」と言ってくる人はいまだにいる。
「だから何?」と思うことも多いけど、いちいち引っかかっていても意味がない。
だって、常識が違うんだから。
アインシュタインの名言に「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクション」という言葉がある。
私はこの言葉が大好きだ。
人の数だけ違う常識が存在する。
「常識」と思っていることが違うんだから、他人に押し付けることも押し付けられることもなく過ごしたい。
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