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漫画椿町ロンリープラネット(やまもり三香さん)読んでみました。

はじめて全てぶっ通しで読みながら思ったのは「この作者さん、鬼才…!」

1.あらすじ(あくまでわたしの主観です)

主人公である高校生の大野文(おおのふみ)の父親が借金の連帯保証人になってしまっており、600万円の借金を背負ったことで遠洋漁業にでてしまう。

そのため文は得意の家事スキルを活かして、父親の知人のツテでとある小説家の家にて住み込み家政婦をすることになります。その作家の名前は木曳野暁(きびきのあかつき)。

名前の印象から年配の作家さんだと思っていた文ですが、暁が意外と若い男性であることに驚きます。同じく、ベテランおばあちゃん家政婦が来ると思っていた暁も戸惑います。

愛想も態度も悪いものの、端端になんだか優しい人柄も垣間見られる暁と、しっかり者であまりネガティブな感情を表に出さないけど寂しがりやの文。

ふたりの同居生活はいったいどうなっていくのでしょうか。

2.純粋に感想を述べます

読んでいる間は終始、キュンではなく心臓を鷲づかみにされたみたいにずっと胸が苦しいです。ギューって感じです。

その理由としては、まず美しい絵。文や暁、その他の登場人物の表情が緻密で繊細でついついこちらの感情までもっていかれそうになります。

そして、セリフやモノローグの文章が美しい。言葉にするのも難しいような登場人物の心の機微がはっとするような美しい表現で綴られています。これがとても心にグッときます。

かけがえのない誰かと出会うことの尊さがすごく練り込まれたストーリー。登場人物達の恋愛、家族愛、友情を通して、こちらまで幸せな気持ちにしてくれます。

暁と文をみてあなたが想像する誰かは、きっとあなたにとってとても大事な人でしょう。
ぜひ、この多幸感を。この寒い季節に、ぜひ。

3.アプリご紹介

はじめはマンガミーですが、途中ちょっと課金したのち紙媒体を全巻購入しました。

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