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サラワク屋台事情 02/05ラクサ/コロミー/経済飯 

ここで、トンプソンズ・コーナーをご紹介します。トンプソンズ・コーナーは、クチンでは、老舗のコーヒー・ショップの一つで、我々の事務所より比較的近く(車で5分ほど)、食べ物の種類も豊富に揃っていますので、我々は良く出没します。こういう屋台は、通常、2~3階建てのビルの1階の「角」にあります。ですので、こういうコーヒー・ショップの名前は、大抵、「OOOOO・コーナー」という名前です。トンプソンズ・コーナーも同様ですね。最近では、こういうコーヒー・ショップは沢山ありますので、そういう「角」に無い店もありますが、やはり、「角」にある方が、道路の2方向から見えるので、立地的に良い様です。このコーヒー・ショップには、沢山の屋台が店の中にあるのですが、そのシステムは、飲み物屋は基本的に1軒のみで、通常、そこの大家さんがなります。いわゆる、その場所の所有者ですね。何故かというと、飲み物は、意外と経費がかからず、やりようによっては、利益率が非常に高い分野です。さらに、大家の特権で、他の飲み物屋が入る事が出来ないですので独占です。そして、店の中の数々の食べ物の屋台は、その大家より間借りする形で、2畳位の区画をRM500~1,000/1ヶ月のレンタル費となり、1箇所のコーヒー・ショップで、10~15区画程あります。こういうと、大家はボロ儲けのように見えますが、こういう2~3階建てのビルは、通称、ショップ・ハウスと呼ぶのですが、1~2階は商業用スペース限定で、2~3階は住宅用スペース限定ですが、商業用スペースは、同じ建物でも値段が2倍前後高く、場所にもよりますが、RM 200,000~250,000位します。ローンにすると、15年位のローンですと、月々少なくともRM 3,000以上は払っていかないといけませんので、光熱費や人件費などを考慮に入れると、意外とそんなにボロ儲けでもない事が分かります。

既に体験された方は、ご存知だと思いますが、飲み物と食べ物を、それぞれ頼んだ所に払わないといけません。食べ物も、別々の所で幾つか頼むと、それぞれの所で払わないといけません。ですので、飲み物や食べ物が来ると、即座に支払った方がお互いの為(店側とお客)にスムーズに行くのが常です。又、それをスムーズにやって見せる事で、始めて屋台を体験する人の前では、非常にクールに映りますので、悦に浸れるでしょう。しかし、始めて屋台を体験する人は、払う気持ちはあっても、払うタイミングを知らない為、いつも、知っている者が払わなければならなくなるという結果に繋がり、クールさを取るか、お金を取るか、悩む所です。一応、マレーシアのサラワク・ルールでは、飲みに誘った人、食べに誘った人が支払うという、暗黙のルールがある為、給料日前なんかは、誰も誘いもしませんし、昼時も黙ってこそこそと食事に行く人もいます。又、逆に誘われるのを待って、待って、結果、誰も誘わず、昼食を逃すという輩もたまにいます。



さて、ここでやっと、何が食べられるかをご案内しましょう。読者の方にとっては、ここが一番期待されている部分かと思いますが、このサイトは、観光案内や食べ物紹介が趣旨ではありませんので、その背景の部分を前置きとして、長々とご紹介しましたがお許し下さい。ここ迄お読みの方にとって、お馴染みのお店になりつつあるトンプソンズ・コーナーで例を取ってみましょう。


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