抗うつ薬を寝る前に1錠飲んで寝る。薬を飲み始めてもう1ヶ月経っていた。

薬のおかげだろうか。前ほど強く死にたい気持ちに支配されることが少なくなった。それはきっといい事だ。でも少し違和感を感じる。

最近は小説を一冊読めるようになった。難しい本は読めないが、本を読むことが前より少しだけ怖くなくなった。

変わったことといえば、LINEの通知を切ったことだ。メールも怖くて仕方がないが、LINEも怖い。だから通知を切ってしまった。連絡が来たり、連絡をすることに怯えているから逃げた。逃げの真っ最中である。

部屋の電気を付けないで過ごしていると、父親に怒られるので、父が帰ってくる時間になると急いで部屋の電気を付ける。

今は精神の薬を増やすかどうかで医者と話が進む。お金がかかるから、あまり増やしたいとは感じない。でも効かないのなら増やすしかないのだろう。

なんで死んだらいけないのか分からないが、私たちは生きなければいけないのだ。そう思う。ただ、自ら死を選ぶことは選択肢として違うのだ、と心のうちでは感じている。

とにかく死にたい死にたいと思いながら重い体を引きずって生きてきた毎日だった。でも、薬のおかげか前より苦しみに囚われなくても良くなった。だから苦しい。やっぱり自分を傷つけて痛めつけたくなる。痛ければ、他のことを感じずに済むからだ。痛い方が楽だから。
今、薬のおかげで少しだけ精神的苦痛が和らいだからこそ、死の幻想から少しだけ抜け出してきたからこそ、現実の自分を直視しなければならなくて苦痛なのだ。

薬を飲むと、ゴチャゴチャグチャグチャしていた汚い脳みそが少しスッキリする。そしてモヤがかかる。ボーッとする。深く死について考えられなくなる。だから死にたい気分も薄まる。

今は生きていたくない。と感じる。


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