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「知らんでいいことがある」ワン

情報が溢れている時代に、かならず覚えていくといい言葉に出会った。

“世のなかには「知らんでいいこと」がいっぱいあるよなあ、と思う。”

知りたいことと知らんでいいことの境界線。

「人間の脳は1万年、まったく進化していない」という話を聞いたことがあるだろうか。1万年前の情報の多さを知ることは、今不可能であるが、現在より少なかったことは間違いないだろう。

引用元にも書かれている Twitter のトレンド機能。自分がツイートをしようと思ったのに、ついついトレンドに目が入ってしまうことはないだろうか。僕はたびたびある。

ネット記事の脇にある広告や関連記事も同じである。広告はまだしも、関連記事を見てもらう仕掛けで、サイト内を回遊してもらうことが目的なのはわかる。

それはそれで「知れてよかった」となるのだが、果たしてその知り方で意味があるのだろうか。いつかは知るべき情報もあれば、ずっと知らなくていい情報もあるから。

そのすべてを受け止めていたら、1万年進化していない脳では捌ききれないと思う。中には、それらの情報を受け止めきれる超人もいるかもしれない。でも、大多数がそれは無理なことだろう。

情報ダイエット。
情報デトックス。

こういった趣旨の本が出ていそうだが、本当にそれに尽きる。39歳という40代が見えてきて、日々思うことだ。前はすべてを取りに行こうという、ある種の気概があった。でも、今はその気もないし、それが有害だとすら感じる。

冒頭の言葉に加えて、「これをやる」という意識、いや、アナログのメモを片手に情報に触れる必要がある時代なのかもしれない。単なる意識だと好きなことに流れていってしまうから。スマホのメモでは別のアプリを立ち上げてしまうかもしれないから。結局、アナログ頼りになるところはある。

僕がお仕事としている語学書も「文字・情報少なめ」が一般的になっている。それか、玄人が好む「文字いっぱい」のものもある。

どちらが良い悪いではなく、前者(文字・情報少なめ)が増えていることが、情報過多の時代を反映しているように感じる。とはいえ、英語をこれから始めようという人に「文字多め」を与えると一冊を終えきれないこともあるのだが……。

良い語学書とは何か。
これからも徹底的に考えていきたいと思います。

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